【中村格子さん】転倒を防ぐ2つのポイント・足の筋力ともう1つは？セルフチェックシートも！
健康な体には健康な心が宿る
「体の不調は精神面に影響を及ぼすので、まずは体の健康が第一だと思います。心の不調はさまざまですが、内的要因の場合、対応しやすいでしょう」
若い頃、「幸せだ」と笑う患者と出会って気づいたという。「幸せは、社会環境や収入などで測るのではなく、その人の心が決めるもの。感謝することや寛容であることで、幸せを感じられるのだと思います」
若々しい体の維持のためにストレッチや体操を
将来的に動ける体を維持するために、何をすべきだろうか。「60代の半数がロコモティブシンドローム（移動能力の低下）の予備軍でしょう」
特に、現時点で運動不足の人、若い頃に運動をしてこなかった人は注意が必要だという。「旅行先の和式トイレでしゃがみ、初めてひざの痛みに気づいたなど、普段と違う動作で異常に気づく患者さんは多いです。この気づきはとても大事です。気づかない間に症状は進むので、日々の運動やロコモの自己診断などで体の状態をときどきチェックしましょう」
また、徒歩15分の距離で車を使う選択をするメンタリティも注意が必要だという。「動けるうちに動いておくことが大切です。簡単な体操やストレッチをときどきするだけでも効果は十分。ぜひ、日々の生活に取り入れてください」
『硬い体をほぐすかんたんストレッチ』 成美堂出版／1460円 著／中村格子
※この記事は「ゆうゆう」2024年9月号（主婦の友社）の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影／柴田和宣（主婦の友社） 取材・文／森山佳織
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