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医師「昨日も今日も出ていない人はまずいです」【便秘】の放置が「腸閉塞」になるかも!?

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ゆうゆう編集部

いつの間にか便秘がちになっていたり、慢性的に便秘が続いていたり……。「便秘はごみをためているのと同じ。体に悪影響も」と常喜眞理さん。加齢とともになりやすくなる便秘は、放置せず、積極的に対処しましょう。

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もともと便秘になりやすい女性。それが加齢でよりなりやすく!

以前は毎日、すっきりと出ていたのに、排便のリズムが乱れたり、便秘がちになったり。気になりながら、放っておいている人もいるのでは?

「便秘でも苦しくないし、週に2回は出ているので大丈夫、という人もいます。ですが、シニアは便秘が機能性腸閉塞の原因になります。最低でも2日に1回は排便してほしい。それ以下の排便数であれば、放置しないでください」と、常喜眞理さん。

機能性腸閉塞とは、腸のぜん動運動が低下し、腸に内容物がたまってしまう病気。

「硬くなった便が腸に詰まって起こります。腸が破裂して、おなかの中が便だらけになり、命に関わる状態になることもある怖い病気です」

また、便秘は痔の原因にもなる。

「排便に時間がかかること、便が硬いことが原因で切れ痔になります。肛門は一生使う重要な器官です。大事にしていただきたいですね」

常喜さんは「毎日の排便(ごみ出し)を心がけて」と言う。

「老廃物が停滞すると、さまざまな面で体に悪影響を与えます。家のごみと同じで、ためないことが大事です。1日出なければ、2日目には薬を使ってでも出したほうがいいと思います。逆に軟らかめで、1日に数回、トイレに行くような場合は、出血や痔などの問題がなければ便秘よりはいいと思います」

「バナナうんちが健康のバロメーター」ともいわれるが、ゆうゆう世代になったら「若い頃のバナナうんちにはこだわらず、毎日、出すことが大事」と常喜さん。そもそもゆうゆう世代は「便秘」になりやすい年代なのだ。

「もともと女性は男性と比べて体が小さく、子宮や卵巣もあります。大腸を収めるスペースが狭く、曲がり角もきついので、消化物が停滞しがちです。さらに50代くらいからは加齢により大腸の働きが衰えるため、いっそう便秘になりやすくなるのです」

顔や体の衰えは外からでもわかるが、体の中の衰えは見えないだけに認めにくいが……。

「体の中の筋肉や膜も衰えているんですね。大腸の筋肉が衰え、内臓を包んでつり上げている膜もたるみます」

大腸がたるむと、加えて大腸自体の動きも鈍くなり、便を押し出す力も弱くなって便秘がちに。
 
「残念ながら、加齢による腸の働きの低下はどうすることもできません。食生活を含めた生活習慣に気を配り、まずは整腸薬で改善できるか試してみましょう。それでだめなら便を軟らかくする薬を用いることも考えて」

加齢で大腸の動きが悪くなると……

約1.5mの長さの大腸は、5カ所の曲がり角をつくることで体内に収まっている。

「加齢により、大腸の筋肉が衰え、内臓をつり上げる膜がゆるんで、腸がだらんとした状態になります。すると、たまっている消化物が停滞しやすくなり、便秘になりやすい状況に。曲がり角にはガスがたまりやすくなります」と常喜さん。

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