50代のお悩み「立ちくらみのような軽いめまいが時々起こります」耳鼻咽喉科医がアドバイス めまいの症状別の目安とは?
めまいの症状別に、受診の目安を紹介すると
◆天井や自分の周囲がぐるぐる回るといった回転系のめまい
⇒良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴などの可能性が高いので、耳鼻咽喉科へ。
耳鼻科ではめまい止めの薬、注射やエプリー法という理学療法が行われます。突発性難聴によるめまいは早期に治療が開始できれば、薬で治癒が期待できる場合が多いのですが、進行してからでは治りにくいため、場合によっては入院が必要になります。
メニエール病は完治が難しい病気ですが、利尿薬による治療、生活指導などによって症状を和らげます。
◆ふわふわする、気が遠くなりそうな感じ、目の前が真っ暗になるようなめまい
⇒低血圧などの可能性があるので循環器内科へ。
◆めまいだけでなく、片側の手足が動かない、ろれつが回らない、激しい頭痛がある
⇒小脳梗塞、脳卒中などが疑われるので、すぐに脳神経外科へ。
◆気象病による偏頭痛、めまいの他に頭の重さ、頑張りがきかない感じを伴う
⇒耳鼻咽喉科、内科、心療内科に相談するのもよいかもしれません。
内耳の病気によるめまいは、適度な運動が予防や再発防止につながります。なぜなら、体を動かしているほうが“調整機能”が活発になるから。
休んでいられない、さぼってると思われそうとよく患者さんはおっしゃいますが、いずれにしろ、めまいを感じたら放置しないことが大事です。
今まで子育てや仕事、親の介護など頑張り続けた方ほど我慢して、悪化してしまいがち。「このくらいなんとかなる」と無理を続けないで、受診してください。
50代以降のめまいのお悩み/耳鼻咽喉科医 木村至信先生のアドバイス
・めまいはその原因によってさまざまな種類がある
・代表的な原因は内耳にある三半規管の異常
・内耳の原因によるめまいは、適度な運動で予防を!
▼次回は、急なめまいの経験について、婦人科医に伺います。月曜日配信の予定です。▼
▼あわせて読みたい▼