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「NISAで老後資金を貯めたい!」——自分なりに納得できるものを選ぶコツを、井戸美枝さんがアドバイス

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横田頼子

「インデックス型」の投資信託から始めてみよう

投資信託の運用方法には①インデックス型、②アクティブ型の2つがあります。

投資経験がない人でも、日本の株式市場の値動きを表す「日経平均」はニュースでよく目にしていると思います。日経平均のように市場の値動きを示す指数と同じ値動きをするように設計されている投資信託。インデックス型の投資信託は、その市場を構成する複数の銘柄に広範囲な分散投資ができます。

代表的なインデックス

・日経平均…日経平均(東京証券取引所に上場している代表的な225銘柄をもとにした指数)

・TOPIX…TOPIX(東京証券取引所全体の動きを反映した指数)

・S&P500…S&P500(ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している代表的な500銘柄を反映した指数)

・全世界株式(オール・カントリー)…M S CI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出、公表している指数。約70カ国、地域の株式市場をカバーしている

・国内債券…国内債券の投資収益指数(国債、地方債、社債などの市場全体の動向を示す指数)など

・REIT(リート)…REIT指数(上場しているREIT<不動産投資信託>の動向を表す指数)など

インデックス型のメリット・デメリット

インデックス型のメリットは、日経平均やTOPIXなどの指数と同じ値動きを目指しているので、わかりやすいでしょう。また、市場全体に投資しているため、分散投資ができます。

投資信託は、一般に、購入時に販売手数料、運用中は信託報酬と手数料がかかりますが、インデックス型は信託報酬などの運用にかかる手数料が低いのがメリット。NISAは、購入時の手数料がかかりません。

一方、デメリットは、指数以上のリターンはないこと。経済環境によっては元本割れの可能性があること。短期間では利益が得られない可能性があることです。少なくとも10年以上じっくりと運用するつもりで始めましょう。

インデックス型の選び方

金融商品を選ぶときは、「日本の株式に期待したい」人は日本株、「単一の国より全世界の方が安心」という人は全世界、「リスクが不安」という人は債券というふうに、自分なりに納得できるものを選びましょう。

また、金融商品は株式より、債券の方が値動きはマイルドです。ただ、債券だけでは利益も少なくなりがちですから、債券を中心にしつつ一部株式にするなど、自分のリスクの許容範囲でバランスをとるといいでしょう。

長期で運用するため、信託報酬(保有中の手数料)も確認しておきましょう。

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