50代女性「健康診断ではじめて発覚…」血圧やコレステロール値の問題、そして脂肪肝。内科医がすすめる今日から始められることとは?
Q
「健康診断の結果、コレステロール値が高い、脂肪肝と言われました。暴飲暴食もしないのに……、体質が変わったのでしょうか」
A
やせていても、お酒を飲まなくても脂肪肝に! 運動を習慣にしましょう
BMI値が正常でも、内臓脂肪が……!
脂肪肝というのは中性脂肪が肝臓にたまった状態、フォアグラをイメージするとわかりやすいですね。また前の質問でもご説明したように、更年期あたりから誰でも太りやすくなるので、とくに暴飲暴食をしていなくても体重が増えてきます。
体重を落とせば脂肪も落とせるので、フォアグラ状態から脱出できるでしょう。お酒を飲む人は、量を控えめにしてください。
また「太っていない」「お酒も飲まない」けれど、脂肪肝になることもあります。
肥満かどうかを判断する材料としてよく使われるBMI値。この数値が正常の範囲内だったり、低めだったりしてもスイーツが好きな人など、おなかにだけ内臓脂肪がついていることがあるのです。
そういう人たちを非アルコール性脂肪肝炎(NASHナッシュ)と言い、炎症が慢性的に続くと肝硬変などに進行する危険性があります。
いずれにしても、結局は摂取しているカロリーに対して消費カロリーが少ない、つまり運動量が少ないことが問題! 運動を取り入れるとコレステロール値も下がってきますよ。
仕事や家事の合間にちょこちょこと体を動かす、ウォーキングや体操を習慣にするなど、生活を工夫してみてください。
50代の「検査数値」のお悩み/内科医 石原新菜先生のアドバイス
・運動量を増やして!
・家事の合間にもょこちょこ体を動かす
・スイーツを食べ過ぎていないかチェック!
▼次回は「のどの違和感」について、耳鼻咽喉科医に伺います。月曜日配信の予定です。▼
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