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【ガーデニング】十二単を思わせる花弁!「ラナンキュラス」を咲かせよう!

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光武俊子

高温多湿が苦手な球根の夏越し

花が終わるとラナンキュラスは地上部の茎葉を枯らして休眠します。ただ、高温多湿が苦手で夏越ししにくいため、日本では球根を掘り上げて陰干し、秋まで日陰で保存するのが一般的です。ただ、保存する間にカビが生えたり干からびすぎたりすることも多く、翌年も咲かせるのはなかなか難しい。

花が終わったら水やりを控えめにして、茎葉が枯れたら水を切ったまま鉢土の中で球根を保存。秋になったら水やりを再開することで、夏越しさせる方法もあります。夏の間に雨水がかかったり、鉢土の温度が上昇しないように気をつけましょう。

多年草扱いの新品種が人気爆発

さて、こうした夏越しの手間がなく、植えたまま翌年も花が咲くタイプのラナンキュラスが登場して人気を集めています。ラナンキュラス‘ラックスシリーズ’は、従来のラナンキュラスとは別の仲間から誕生した園芸品種。一重や半八重咲きの花が分枝した茎にたくさん咲きます。

‘ラックス’は草丈50~60㎝で、ワックスをかけたように輝きのある花をスプレー状に開花。まだ草丈の低い花が多い春先の庭やベランダで、存在感を発揮します。高さが出るので大きめの鉢に植え、北風を避けて栽培。寒さには比較的強く、北海道南部でも落ち葉のマルチングをすることで冬越しできるそうです。

また、球根ではない多年草タイプのレペンスという原種もあります。従来のラナンキュラスより花は小型の一重咲きですが、手をかけなくても横に広がって群生。‘ゴールドコイン’という園芸品種は八重咲きの愛らしい花を4~6月に咲かせます。やや湿った半日陰でもOK! グラウンドカバーにもなります。

‘ラックス’は年末から店頭に並びますが、レペンスは園芸店ではあまり見当たらないのでネット通販を探すのがよさそう。さまざまなタイプのラナンキュラスをこの春は咲かせてみませんか。

▼※2024年3月6日に配信した記事を再編集しています。▼

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