【相葉雅紀】主演舞台で共演者とは「口が滑ってしまうような間柄」家族愛と嘘のあたたかさを描く【写真多数】
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ゆうゆうtime編集部
ここからは、相葉さん、堀内さん、トリンドルさん、浅利さん、西尾さん、山崎さんが登場した開幕前会見をレポート。稽古の様子や作品の見どころについて語っていただきました。
見どころは「家族・仲間が つき続ける、あたたかい嘘」
主人公・アレックスを演じる相葉さんは、本作の見どころを「この作品は東ドイツと西ドイツが分かれていたころのお話で、社会主義とか資本主義とかを知ることができますがそこを置いておいても、家族のあたたかい嘘といいますかフィクションといいますか……そういうものを家族だけじゃなくて、近所の人たちもファミリーとして、みんなで作り上げていくフィクションというのがすごく愛を感じます。愛のあるフィクションの世界に入っていただければ」と呼びかけました。
アレックスの母親役・クリスティアーネを演じる堀内さんは「戦争のこととか昨今、考えることもあると思うんですけれども、本当に身近な人を大切に思うことが広がればいいなと思う、とてもハートフルな作品です」。
アレックスの同僚・デニス役の浅利さんは「嘘とは言いますけども、自分の母親や父親が笑って過ごせるのがいちばんいいなと思うところがすごく共感できます。アレックスの柔らかくてチャーミングなところが見どころかなと思います」。
近所に住むシェーファーを演じる西尾さんは「テンポがとにかく早く進む体感のお芝居で、お客さまも夢中になってハプニングに巻き込まれていくようなところが見どころかなと思っています」。
西ドイツに亡命したアレックスの父を演じる山崎さんは「この芝居の見どころは、最後に、彼が“いちばん大事なものは何か”がわかること。西とか東とかイデオロギーの話ではなく、家族や男女、友人との愛の話で、結局のところ西も東もない、というところがすごく魅力的な物語かなと思っています。その辺も考えていただけたらとても幸せだなと思います」。
アレックスの恋人ラーラ役のトリンドルさん「歴史や時代背景を難しいなと思う方もいらっしゃるかもしれないんですけど、何かを感じ取って、気楽に楽しんでいただけたら」とそれぞれが語ってくださいました。
「みんな仲がいいので、その中に入れて いただけている感じがすごく心地がいい」
お稽古中の印象的なエピソードを聞くと、相葉さんは「みんなでごはんに行きましたね、2回ぐらいですね。浅利くんが積極的にいろいろやってくれて。何日、何日、行ける?って候補を出して、しっかりメモを取って“正”の字を書いてやってくれたのがすごく印象的です」と語ると、堀内さんがすかさず「アプリじゃなくてアナログでね(笑)」と笑顔。
お稽古はどんな感じで進んだのでしょうかという質問に、トリンドルさんが「えっと、お稽古は順調でした」とほほえましい回答。すると、西尾さんが「本当に和気あいあいと、笑いが絶えないっていうことですね」とフォローし、浅利さんも「1回は絶対ゲラゲラ笑っていましたね。なかなかないですよね」と明かしてくれました。
相葉さんは「実家でこんなことがありまして……なんて、普段現場では言わないんですけど、言わなくてもいいようなことを話しちゃっていましたね(笑)。口が滑っちゃうぐらいの関係性でした」と明かすと、すかさず堀内さんが「(相葉さんは)思ったよりしゃべるなと思いました」と笑いを誘い、浅利さんも「楽屋がリビングみたいになってるもんね」と。
作品にちなみ「母に愛のある嘘をつき続けるか?」という質問には、出演者はフリップで回答。つかない派が相葉さん、西尾さん。つく派が堀内さん、浅利さん、トリンドルさん、山崎さん。
それぞれ理由を伺うと、嘘をつく派の4名は、堀内さん「すごい信じているから言えないでしょう?だって(ショックを与えたら)死ぬかもしれないのに」、浅利さん「決まった余生があるならば全力で楽しんで元気でいてほしい」、山崎さん「嘘をつくことで長生きしてくれるならつく」、トリンドルさん「嘘をつくのが楽しいこともあるじゃないですか?」と話し、キャスト一同が困惑。「愛のある嘘の場合、みんなで協力したり、ワチャワチャ作っていくのも楽しいなと思った」と慌てて補足した。
つかない派の相葉さんは「アレックス、大変ですよ。厳しいっすよね。伝え方を考えますね。傷つかない嘘をうまく考えるのが大変」、西尾さんは「私はバレちゃうから、嘘は。だったら最初からつかない」と共演者の共感を得ていました。
終始チームワークのよさが伝わってくる、和気あいあいとした空気感が印象的な会見でした。
舞台『グッバイ、レーニン!』は、31日までPARCO劇場で東京公演、4月5日~7日はキャナルシティ劇場で福岡公演、4月11日~15日は森ノ宮ピロティホールで大阪公演が上演されます。
撮影/三角茉由 構成・文/木村美穂
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