バツイチぼっちで単身東京へ。ハナ子さん61歳に聞く「新しい私」をつくる4つの心得
61歳で北海道から縁もゆかりもない東京へ単身移住。還暦を超えて大きく人生の舵をきったハナ子さんに「新しい私」をつくる4つの心得を聞きました。
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PROFILE
ハナ子さん● インスタグラマー、動画クリエイター。1962年、北海道生まれ。30代で結婚し50代で離婚、60代で単身上京した。インスタグラム「バツイチぼっち60代はじめての東京暮らし」が話題となり、著書『60代、ひとり暮らしのはじめかた ぜんぶ捨てて、人生後半が輝きだした』(KADOKAWA)を出版。催眠療法などを学び、セラピストとしての活動歴ももつ。
【心得1】自分が抱く思いは宝物
「なりたい理想像ややりたいことがあっても、過去の私は身分不相応だとか、とても実現できないという思いにとらわれていました。でも、心の奥底から生まれる感情は宝物。それが人生の道しるべになってくれると、今ならわかります。イヤなことがあっても、そのとき感じた負の感情に蓋をするのではなく、どうしてそう感じるのか、自分自身の内面を見つめてみる。そこには必ず理由があって、新たな気づきを与えてくれます」
【心得2】小さな違和感をそのままにしない
「誰かから『ん?』と思うことを言われたとき。娘との共同生活でもやもやしたとき。関係を悪くしないようスルーしてもいいのかもしれませんが、小さな違和感を放っておくとあとで必ず面倒なことになるというのが持論。そのつど、誤解を解いたり本心を伝えたりするように心がけています。自分の思いを押し込めて後悔した経験があるので、自分に理不尽な我
慢をさせたくないとも思っています」
【心得3】手放さないと新しいものは入ってこない
「結婚生活、居心地のいい家、実家とそこにあった大量のもの。この10年でたくさんのものを手放しましたが、『抱え込んでいるものを手放せば、そこに空間ができて新しいものが入ってくる』という法則を私は信じています。60代で初めて東京でひとり暮らしをするというインスピレーションを実現できたのも、それらを手放したから。両親とのわだかまりを手放せたことで選択肢が与えられ、新しいものを受け取る準備もできました」
【心得4】未来は今の自分の積み重ね
「今の私は、5年前の私には想像できないような人生を送っています。でも、この5年間にあったさまざまなことが、今の私につながっているんですよね。今落ち込んでいたら半年後はもっとつらい気持ちになっているかもしれないし、今がすごく楽しければ、半年後にもっと楽しいことが起こるかもしれません。今この瞬間の過ごし方で、1時間後、1週間後、1カ月後の未来が変わります。だからこそ今を大事に過ごしたいと思っています」
撮影/佐山裕子(主婦の友社) 取材・文/志賀朝子
※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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