朝ドラ【あんぱん】すれ違ったままの“失恋” 嵩(北村匠海)とのぶ(今田美桜)はどういった形で道が再び交わるのか
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田幸和歌子
それぞれの気持ちが行ったり来たりするなか、そんなメイコがのぶに、自分は気持ちをちゃんと伝えたと言い、
「嵩さんと喧嘩したままでええが!?」
と叱咤され、自分の本当の気持ちに向き合い、
「崇に一言謝りとうて!」
東京に戻る嵩に会うため駅へと走り出す。
しかし、崇はすでに予定より一本早い汽車に乗り東京に戻っていった。崇を傷つけたまま、謝ることもできず、別れてしまった。もしかしたらもう、手紙も届かないかもしれない。すれ違ったままの〝失恋〟といっていいのかもしれない。
駅で悔やむのぶに、ちょうど帰ってきた嵩と千尋の父・寛(竹野内豊)が、優しく、やはりいつものように「いい声で」道を示してくれる。
「のぶちゃんは、信じゅう道を正直に走っていけばええ。嵩は自由気ままにのんびり自分の道を進んでいくやろう」
「今は平行線に思えても、いつか二人の道が交わる日が来るかもしれん」
寛の言葉に心洗われ、どこか救われたような思いののぶ。
まずは、自分の「信じゅう道」である師範学校で学び、師範になる道を真っ直ぐ歩いていこう。吹っ切れたのぶは、そのまま師範学校を卒業、
「愛国の鑑たれ!」
教師の黒井(瀧内公美)に校門の前で激励され、師範への道を歩き始める。
それぞれの環境のなか、その恋愛模様もどう描かれていくのか。嵩とのぶはどういった形で道がふたたび交わるのか。蘭子と豪(細田佳央太)も含めた若者たちによる青春群像劇としてもどう描かれるか、この先の展開も気になるばかりである。
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