【ガーデニング】切って挿すだけ!かんたん挿し木でお気に入りの植物をふやそう
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光武俊子
とても簡単な「挿し木」の手順
1)アジサイの枝を10~15㎝切り取る
挿し木は葉がついていた「節」から根や新しい葉が出るので、節間が詰まって複数の節がある茎や枝を切り取り、10~15㎝のさし穂を用意します。節のない枝や茎は挿し木ができにくいです。柔らかいてっぺんや硬い株元ではなく、株の中間の茎を用いましょう。
2)挿し穂の葉を調整する
蒸散を減らすため大きな葉は小さく切り、下のほうの葉は茎から切り離します。挿し穂を水に浸け1~2時間吸水させます。切り口に発芽促進剤を塗ると安心です。
3)肥料分を含まない清潔な用土に挿す
育苗ポットなどにタネまきや挿し木専用の用土を入れ、穴を開けます。挿し穂の節が埋まる深さまでさし込み、ぐらつかないように用土を押さえ、水やりしましょう。
挿し木を成功させるためのポイント
挿し穂は直射日光の当たらない明るい日陰などに置きます。挿し木を成功させるには、発根まで用土が乾き切らないように水やりするのが大切。
挿し木が梅雨時に向いているのは、根がなくても葉が蒸散しすぎてしおれないからです。濡れた不織布などで挿し穂を軽く覆ったり、ペットボトルをかぶせてもよいでしょう。専用のカバーやトレーも販売されています。
根が出る時期は植物によって異なりますが、3~5週間ほどです。挿し穂に新しい芽が出たら、根も成長しはじめています。ペットボトルやイチゴのケースなどを使うと、発根の状態が見られます。
根が伸び出したら、薄い液肥を与えて根の成長を促します。根が十分に伸びて、葉が健康に育ってきたら、鉢に1株ずつ培養土で植えて育てましょう。手持ちの株から数株の挿し木を成功させると、病害虫などの被害にも予備があって安心です。
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