記事ランキング マンガ 連載・特集

「目指すは武田鉄矢さんのようなメンタルです」何歳からだって新しいことをはじめられる!【山田夏子さんのターニングポイント#3】

公開日

更新日

ゆうゆうtime編集部

「個人」と「チーム」で動くことの違い

これまでは物事は自分ですべて考え、仕事の進め方もお客さんと自分の関係だけで自由にできていました。ですが今は、そんなわけにはいきません。
ボードのデザインひとつをとっても、ラフを描いて確認してもらって、変更の指示があればそれに従ってまたチェックしてもらって、と何度も繰り返します。組織の1メンバーとしてひとつの番組を作り上げるという経験は、私にとってはすごく貴重なことで、転職レベルの変化だなと感じています。

――会社の代表だと、ほとんどのことは自分で決められますもんね。

はい。もちろん、その分責任は大きいわけですが。でも今のようなチームでよりよいものを作っていこう、という作業もとても楽しいですよ。

あと、チームの一員となって得たこととして、企業の内側から物事が見られるということです。これまでは組織開発という仕事がら、企業を第三者的な立場で見ていました。外側から見て、改善点などを提案するわけです。それが今は企業の中にいるわけで。今後の仕事にも活かせそうな経験をたくさんさせてもらっています。

――50歳を過ぎて、新たな環境に飛び込んだ山田さんですが、すんなりなじめましたか?

もちろん、最初は驚くことだらけで、モヤモヤすることもありました。でも武田鉄矢さんを見てください。武田さんは私の母と同世代です。それでも新しい番組に参加して、若いスタッフの方たちとコミュニケーションをとって、ご自身のコーナーなど真剣に打ち込んでいらっしゃいます。
そんな姿はとてもかっこいいと思うし、「私もついていこう!」という気になります。

それでもストレスが溜まったら、しごと総研のメンバーとしゃべることで解消しています(笑)。番組始まってから最初の10日ほどはテレビ局にも同行してくれていたので、終わったあとはミーティングも兼ねていろんなことを話していました。ぼやきも含めてね(笑)。

「目指すは武田鉄矢さんのようなメンタルです」何歳からだって新しいことをはじめられる!【山田夏子さんのターニングポイント#3】(画像8)

〈写真〉山田さんのグラフィックファシリテーションのメソッドと哲学を詰め込んだ1冊。『グラフィックファシリテーションの教科書』 山田夏子著/かんき出版

「成果を出さない私には価値がない」という思い込みを捨てたら…

――病気をしてスリランカ療養した経験も、山田さんにとっては転機だったのではないでしょうか。

そうですね。ずっと会社をやってきて、アシスタントを抱えて、信頼していたアシスタントが長続きせず辞めてしまったりして、うまくいかないことも多かったんです。仕事に関しても完璧主義で「成果や結果を出さない私には価値がない」と思い込んでいたほど。

それが病気を経験したり、スリランカでの尊敬できるお医者様との出会いがあったりして、仕事への取り組み方が変わりました。

「目指すは武田鉄矢さんのようなメンタルです」何歳からだって新しいことをはじめられる!【山田夏子さんのターニングポイント#3】(画像9)

〈写真〉人生を変えてくれたスリランカでの体験を1冊にまとめた冊子をAmazonでセルフパブリッシング。

具体的にいうと、仕事人間だった頃の私は、時間が空くとそこにさらに仕事を詰め込むようなタイプだったんです。それが今では空いた時間を自分のことに充てるようになりました。ピラティスに行ったりランニングをしたり、ゆっくりお風呂に入ったり。限られた時間の配分の仕方を変えたという感じですね。

――仕事最優先だったのを少しスローダウンしたということですね。

そうですね。今までは「より効率的に成果を出す」ということに執着していたのが、「この先もずっと続けられるか」という考えをするようになりました。長く続けるためには、自分や周りの人が納得して幸せでないと進めません。成果を出すことも大事ですが、それと同じぐらい1日1日を心地よく過ごすことが大切なんじゃないかと。

「目指すは武田鉄矢さんのようなメンタルです」何歳からだって新しいことをはじめられる!【山田夏子さんのターニングポイント#3】(画像10)

〈写真〉スリランカには今でも年1回は心身ともに調整を行っているという。

スリランカから帰ってきて日常に戻った時、今一緒にやっているメンバーから「夏子さんとの仕事がやりやすくなりました。夏子さんが自分を大切にしてくれることで、私も気持ちが楽になります」と言われました。

だから、人のことを大事にしようと思ったら、まずは自分を大事にしないといけないんですよね。人に「休んでいいよ」と言いながら、その上司がブルドーザーのように働いていたら、その人にもプレッシャーがかかって休まるはずがありません(笑)。

「自分のことを心底大事にしよう」「家族のために長生きしよう」と思いながら、今は生きています。

山田夏子さんのターニングポイント③
『サン!シャイン』は50代に入ってから再就職をした気分。外側だけではなく、仕事の仕方や中身も規則正しくなりました。

PROFILE
やまだ なつこ●1973年生まれ。一般社団法人グラフィックファシリテーション協会代表理事。株式会社しごと総合研究所代表取締役。武蔵野美術大学造形学部卒業後、株式会社バンタンにて、スクールディレクター・各校館長を歴任。独立後、株式会社しごと総合研究所を設立し、組織開発やビジョン策定、リーダーシップ事業を展開。グラフィックファシリテーション講座を開講し、のべ3000人以上が受講。2025年3月よりフジテレビ『サン!シャイン』にて月曜から金曜までレギュラー出演中。
一般社団法人グラフィックファシリテーション協会WEBサイト/https://grafaci.or.jp/
株式会社しごと総合研究所WEBサイト/https://www.shigotosoken.jp/

▼あわせて読みたい▼

≫≫【山田夏子さんのターニングポイント#1】『サン!シャイン』に毎日出演中!司会の谷原章介さんにかけられた思いもよらない言葉とは? ≫≫「シングルで子どもがいない私」が、60歳目前で生まれ故郷・東京に戻ることにした理由 【広瀬裕子さんのターニングポイント#1】 ≫≫【赤間麻里子さんのターニングポイント#1】「年齢確認すんだよ!」2億回再生の動画でスターダムへ。『虎に翼』にも出演した女優が語る「仕事がなかった30代」

撮影/廣江雅美 取材・文/皆川知子

この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ

画面トップへ移動