15年の結婚生活にピリオド。【宮川一朗太さんのターニングポイント#3】シングルファザーとして娘2人と交わした約束とは?
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シングルファザーとして過ごした30代、今振り返って思うこと
——30代の写真を見ると、思うことがあるそうですが。
昔から写真はよく撮る方で、紙に焼いてアルバムにするのも好きでしたし、家族の絆という意味で、そういうものも必要だと思っていましたから、たくさんあるんです。
それであるとき雑誌の取材で、昔の写真を出して欲しいと言われて、自分の写真を探したのですが、30代の自分はなんだかイケてない。家事に仕事にと、いちばんがんばっていた頃なんですけどね。やはり毎日の生活で精一杯だったんでしょう。
役者として、このままでは良くないな、と子どもが手を離れていくにつれ、自分のことにも気をつけるようになりました。スタイル維持や、共演者とのコミュニケーションの取り方を考えたり、自分のための時間をとれるようになってきたんですね。
——子育ても一段落して、本来の宮川一朗太としての暮らしが戻って来たのですね。
子どもがいるのであれば、離婚しないのがいちばんだと思います。でもそれは理想で、やむを得ずシングルでの子育てをすることになってしまうことだってありますよね。
僕は少なくとも子どもを悲しませるようなことはしないようにしようと、それだけ心がけていました。二人の娘が成人して学校を卒業したときには、本当にほっとしました。その時点で自分も40代半ば。やはりその後の自分の人生に向けての大きなターニングポイントだったと思います。
宮川一朗太さんのターニングポイント③
離婚してシングルファザーに。子どもに悲しい思いをさせない、というのを最優先で、家事と仕事に奮闘した日々、そして子どもが無事成人したときは、肩の荷が降りたような気持ちになりましたね。
▼次回は離婚から18年のときを経て、元奥様を自宅で看取られた経験と、新しく始めた演技指導の「いち塾」について詳しくうかがいます。▼
宮川一朗太さん Profile
みやかわいちろうた⚫️1966年3月25日生まれ。早稲田大学中退。漢字検定準一級。1983年映画『家族ゲーム』で映画デビュー、1984年日本アカデミー賞、優秀新人賞を受賞。『青い瞳の聖ライフ』『ヤヌスの鏡』『一千兆円の身代金』『半沢直樹』『光る君へ』など多くのドラマに出演。映画では1987年『ゴキブリたちの黄昏』、1988年『独身アパート どくだみ荘』、2015年『ソロモンの偽証』など。趣味は競馬 、麻雀、パソコン、映画鑑賞。俳優教育にも力を注ぎ、2021年より「いち塾」主宰。趣味は競馬・麻雀・映画鑑賞。
撮影/三角茉由
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