ドラマ初主役を務める【風吹ジュンさん・73歳】初共演の夏木マリさんに対する思いも告白
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志賀佳織
これまでのすべてが今の私をつくっている
「今、役者として未完成だった風吹ジュンの人生に決着をつけるときが来ているのかなとも感じていて、そのことで自分を楽しめているんです。仕事をいただき続けているのはありがたいけれども、一方で平凡な主婦や優しいおばあちゃんしかできないわけではないのに、そういうイメージがあるのかな。何か自分としては違うのになという思いも、どこかしらにある。年齢的に死生観にぶち当たることも多いのですが、やはり元気でいられてあと10年と考えたときに、もう一度ここで自分の役者人生を完成させる手がかりとして、この『照子と瑠衣』といういいきっかけをいただけた。それはありがたいことだなと、かみ締めています」
肉体的な衰えは感じざるをえない。しかし、同年代と比べたら、はるかに元気で自信もある。
「それは自己管理を一所懸命やってきたからだと思うんですよ。家族を守らなきゃいけない、そのために仕事を続けなければならないという必死の思いがあったから。でも今振り返れば、いろいろと重くてしんどい時期もあったけれども、そのすべてが、健康面でも、役者の引き出しという面でも、今の私をつくってくれていると思いますね。あの時間がなければ今の自分はなかった。私、頑張ってきたと思います(笑)。今とても幸せです」
【Information】プレミアムドラマ「照子と瑠衣」
70代の二人の女性、照子(風吹ジュン)と瑠衣(夏木マリ)の逃避行ドラマ。正反対のタイプに見える彼女たちは、大親友。二人が自由を手に入れ、新しい人生に踏み出し、若い世代へ希望をつないでいく……。ともにリアル70代。二人の初共演も話題だ。
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撮影/玉置順子(t.cube)
スタイリング/岡本純子
ヘア&メイク/長井かおり
※この記事は「ゆうゆう」2025年9月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
