ザ・タイガースの脱退後21歳での決意【77歳・加橋かつみさんのターニングポイント#3】忘れられない母の言葉とは?
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藤岡眞澄
夜中にウォーキングで職質されたことも
——加橋さんも喜寿を迎えられ、最近ではライブ活動に重点を置いて活動されていますね。
東京の「銀座TACT」というところを中心にライブをやっています。
GSには名曲が多いんです。いまでも口ずさめる、残っているということは、名曲だということ。「ザ・タイガース」の曲やスタンダードも歌いますし、ロックンロールもやっています。
好きなのは、かまやつさんが作曲した「ザ・スパイダース」の『ノー・ノー・ボーイ』。ジョン・レノンの『イマジン』も歌っています。
——毎回、30曲ほどのセットリストをこなすには、体力維持が欠かせないと思いますが、健康に気を配っていることはありますか?
この年齢になってくると、どうしても体、というか新陳代謝のテンションが落ちてくる。それが落ちないように、夜中にウォーキングをしています。
普通のスピードで歩くのと、軽いジョギングのスピードで歩くのを交互に1時間くらい繰り返して、というのをもう何十年も続けています。黒い服を着て、ひとりで歩いていると、ときどき警官に職務質問されます(笑)。
——最後に「ゆうゆうtime」読者の50代、60代の女性たちにメッセージをお願いします。
その年齢くらいになると、自分でわかっていらっしゃるんじゃないかな。人がどうのこうのということではなく、自分がやりたいこと、自分が信じることをやられたらいいのではと思います。
「なんと言われようが、かまわない」—— 僕は若いときから変わらずに、そう思って生きてきましたから。
加橋かつみさんのターニングポイント③
「あなたのことを信じているから」——忘れられない母の言葉。「読者のみなさんも、人がどうのこうのということではなく、自分がやりたいこと、自分が信じることをやらたらいいのではと思います」
加橋かつみさん Profile
かはしかつみ●ミュージシャン ザ・タイガースの元メンバー
1948年、京都まれ。1967年にロックバンド「ザ・タイガース」のギタリストとしてデビューし、日本のグループサウンズ黄金期を代表する存在となる。リードギター、ボーカルを担当し、高い音楽性と澄んだ透明な声でファンを魅了した。タイガース脱退後はソロ活動に転じる。ヒット曲「花の首飾り」「廃虚の鳩」「色つきの女でいてくれよ」「ニルスのふしぎな旅」OP主題歌、「ひらけ!ポンキッキ」OP曲、「青い空 白い雲」ED曲、「かもめが空を」など。近年は、銀座タクトをはじめとするライブハウスで精力的にステージを重ねている。※最新のライブ情報は記事末で紹介
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撮影/橋本哲
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