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【永瀬正敏さん&髙橋海人さん】撮影裏語る「髙橋くんが来るのが楽しみでしたし、可愛いですよね(笑)」

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志賀佳織

一つの道を極める北斎は憧れでしかない

3カ月ほど前から永瀬さんは絵の特訓を受けて、撮影中も時間を見つけては練習に励んだという。

「筆で描くのに慣れていないから、ただ直線を引くとか波線を引くだけで半分ぐらい過ごしたかな。それが一番難しかったですね」(永瀬さん)

「撮影期間も、撮影場所のそばに練習小屋があって、自分が撮影を終えてそこに行くと、もう黙々と描いているお二人がいる。何だか部室みたいでおかしかったです」(髙橋さん)

強烈な個性で絵を描き続けた北斎だが、同じ表現者としてその生き方をどう思うのか。永瀬さんが言う。

「職人さんとか一つのことを極めている人たちが好きなんです。ですから北斎は憧れでしかないです。僕も今さら料理人にはなれないし、髙橋くんのように踊れない(笑)。かといって、まだ道の途中なので『これが自分』というものもわからない。一つひとつ積み重ねた作品から、観る方たちに何かを感じていただけるようになれたらいいなと思いますね」

映画の見どころについて髙橋さんが最後にこんな言葉を添えてくれた。

「僕の演じた善次郎は、観てくださる皆さんと割と近い目線で二人の生活を見ていると思うんです。ですから、善次郎の視点でご覧いただくのも、物語を身近に感じていただける一つの方法なのかなと。ぜひ世界に浸って楽しんでいただきたいです」

【Information】映画『おーい、応為(おうい)』

江戸時代、破天荒な絵師・葛飾北斎(永瀬正敏)と、彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為(長澤まさみ)。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才をもち北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた応為。夫と喧嘩し離縁、北斎のもとに出戻ったお栄(のちの応為)は、より高みを目指し、絵のことしか頭にない父・北斎と再び暮らし始め……。

【永瀬正敏さん&髙橋海人さん】撮影裏語る「髙橋くんが来るのが楽しみでしたし、可愛いですよね(笑)」(画像3)

©︎2025「おーい、応為」製作委員会

●脚本・監督/大森立嗣
●原作/『葛飾北斎伝』(岩波文庫・飯島虚心)、『百日紅』(筑摩書房・杉浦日向子)よりエピソード「木瓜」「野分」
●出演/長澤まさみ、髙橋海人、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶ、永瀬正敏 他
●10月17日(金)より全国公開
●配給/東京テアトル、ヨアケ

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撮影/池田博美 
スタイリング/渡辺康裕(永瀬さん)、丹 ちひろ(YKP・髙橋さん) 
ヘア&メイク/TAKU for CUTTERS(VOW-VOW・永瀬さん)、浅津陽介(髙橋さん) 

※この記事は「ゆうゆう」2025年11月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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