【中尾ミエさん】初めての挑戦！パン作りを教えてくれた仲間の意外な素顔とは…？

バーベキューパーティで手作りパンが大好評

　先月号でわが家のバーベキューパーティの様子をご紹介しました。肉や野菜を焼くだけの普通のバーベキューじゃつまらない。じゃあ、どうしよう？　そんなとき思い出したことがあります。
　それは私が昔、マウイ島によく行っていた頃、プールサイドのテラスで食べたホットドッグ。トッピングがずらっと並んでいて、自由に取って食べられるスタイル。私はそれに憧れて「いつか日本でホットドッグパーティをやりたいな」と、ずっと思っていました。そうしたら、たまたま家が近所で長くおつき合いのある友人がパンを焼いているという噂を耳にしたんです。「じゃあホットドッグパーティをしよう！」と思いついて、彼女に「パンを焼いてくれる？」とお願いしました。
　玉ねぎやピクルスなどトッピングをいっぱい用意して、ホットドッグとハンバーガーを作ることに。パンがあまり大きいと一つでおなかいっぱいになっちゃうから、ちょっと小さめに作ってもらって、両方食べられるようにしました。これが参加者に大好評！楽しいし、おいしいし、人数分作るからムダが出ないし、いいことずくめで私も大満足でした。

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　そのパーティでパンを焼いてくれたのが畠山眞葵（まき）さん。30年近く前にタップダンス教室で出会い、一緒にタップを習っていた仲間です。その後、私はタップ教室があった場所にアパートを建て、彼女は「TAP DO！（タップ ドゥ）」というユニットで活動をスタートしました。
　TAP DO！は世界を舞台にパフォーマンスコメディーショーを展開するユニット。そのため、眞葵ちゃんも日本にいないことが多いんです。その眞葵ちゃんの作るパンがすごくおいしくて、パーティでも評判がよかったので、「そうだ、『ゆうゆう』の連載でパン作りを教えてもらおう！」とひらめき、パン作りの先生としてお迎えすることにしました。

こねて、切って、丸めて…… 力加減が難しい！

　今回教えてもらったのは山型食パン。まずは強力粉、塩、水、ドライイースト、バターなどを混ぜて、こねていきます。生地を丸めたら一次発酵。生地が膨らんだら打ち粉をしてのばし、３等分に切り分けて、それぞれ丸めてから20分ほど休ませてパン型に入れます。
　意外とできちゃうかも!?　
　なんて思っていたけれど、きれいに丸めるのって難しいのね。眞葵ちゃんは「生地を回して向きを変えながら、ギューッと丸めて」なんて簡単に言うけれど、力加減がわからない。写真のとおり、私、けっこう真面目に習ってみました。型に入れて二次発酵させたら、あとは焼くだけ。焼き上がって型から外したら……おいしそうな山型パンが出来上がりました♪

おいしそうに焼けた♪ パンのいい香りもたまりません

　いったい彼女はいつ、どこでこんな技術を身につけたの？　話を聞いたら、パン作りを始めたのはコロナ禍。予定していた公演が中止や延期になってパフォーマンスができなくなり、家にいる時間に趣味として始めたとのこと。しかも「教えてくれたのはYouTube先生」なんですって。YouTubeで作り方の動画を見ながら独学で作り始めて、今ではこんなにおいしいパンが焼けるようになったんだからスゴいなと思います。
　私が「思っていたより難しいわね」と言ったら、眞葵ちゃんは「何回もやっていけば、だんだん上手になりますよ。食べるのも楽しいけれど、パンができるまでの未知の世界を知ることができるのも楽しい！」と話してくれました。
　自分で作れるようになれば、毎朝焼きたてのパンが食べられる。とっても贅沢よね。でもパン作りは簡単じゃないし、私はそんなにマメじゃないからできるかしら？　今日焼いたパンをおいしくいただきながら検討したいと思います。

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profile
なかお・みえ● 1946 年、福岡県生まれ。62 年「可愛いベイビー」でデビュー。歌手だけでなく俳優としても映画や舞台などに多数出演し、バラエティ番組でも幅広く活躍。著書に『60 代から女は好き勝手くらいがちょうどいい』（和田秀樹さんとの共著／宝島社）など。

畠山眞葵さんが所属するTAP DO!の25周年記念公演が2026年1月10日、11日に行われます。詳しくはこちらをチェック！　https://tapdo.com

撮影／玉置順子（t.cube）　スタイリング／松田綾子（オフィス・ドゥーエ）　ヘア＆メイク／杉村 修　取材・文／本木頼子