多年草(宿根草)の冬支度!これだけはやっておきたい、春を迎えるための庭仕事
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光武俊子
③マルチングをしよう
寒さに強い耐寒性多年草でも初めて育てる植物や若い苗だと、どれくらいの寒さまで大丈夫なのか心配になります。そんなときはお布団を1枚かけてあげるつもりで、株元にマルチングをしましょう。マルチングとは土の表面を資材で覆うことです。防草などの効果もありますが、冬は防寒効果が期待できます。
野菜畑の畝が黒いビニールで覆ってあるのがマルチング。かつては稲わらやおがくずなどが用いられましたが、近年のガーデニングではバークや落ち葉、腐葉土や堆肥などを利用します。腐葉土などを用いると、そのまま土壌をよくする効果もあります。
枯れた茎葉を片づけると、思わぬ効果が!
多年草は晩秋には赤や黄色に紅葉する草もみじが楽しめたり、タネをつけたまま枯れ残ったシードヘッドの造形がアクセントになります。が、枯れたり傷んだ茎葉は冬になる前に刈りとり、庭やベランダをすっきりさせましょう。
冬は地上部が枯れる多年草(宿根草)も、春には新芽を出現させます。古葉を刈りとっておくと、みずみずしい新葉が春に目立ちます。また、クリスマスローズは傷んだ古葉を刈ることで、早春に咲く花芽のスイッチが入るという説もあるのです。
ブラックベリーやクレマチスの新枝咲き系統など、つる性の多年草や低木は、株元に近い位置でつるを切り戻すことで、株元から新芽が伸び出します。コンパクトな株を維持できて、花つきもよくなります。一方、ミナヅキなどの春に花芽ができる花木は、この時期に剪定して大丈夫。節の少し上で切るとわき芽が伸びて枝数・花数がふえます。
