多年草(宿根草)の冬支度!これだけはやっておきたい、春を迎えるための庭仕事
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光武俊子
今年のガーデニングもシーズン終盤を迎えています。初夏からずっと咲いているトレニアやペンタスにかえて、パンジー&ビオラや球根を植えつけます。と同時に茎葉が枯れ始めた宿根草を片づけ、来シーズンのために冬支度をいたしましょう。
本格的な寒さの前に防寒対策をしよう
来シーズンも花を咲かせてくれる多年草のなかにも、寒さに強いものと弱いものがあります。
以下の目安を参考に、あなたの庭やベランダにある植物を確認しましょう。
・耐寒性多年草:0℃以下の低温に耐え、雪が積もっても大丈夫で屋外で越冬できます。
・半耐寒性多年草:最低気温0℃前後に耐え、霜よけなどによって屋外で越冬できます。
・非耐寒性多年草:最低気温5℃以上必要なので、屋内で冬越しさせます。
①非耐寒性の多年草や球根植物などを掘り上げる
寒さに弱い植物は株ごと掘り上げて鉢に植え替え、屋内に取り込みます。冬の間栽培できるスペースがなかったり、掘り上げる手間がかけられない場合は、一年草扱いとして処分するしかありません。
掘り上げる前には茎葉をコンパクトに切り詰め、水を張ったバケツに根鉢を浸けるなどの防虫対策をしましょう。冬の間は日当たりのよい窓際に置いて、鉢植えの表土がよく乾いてから水やりをします。水やりの水は鉢皿に溜めないように気をつけて。
冬の置き場によっては、日照不足にならないようLED照明で補光します。
ダリアやクルクマなど、非耐寒性の球根植物は茎葉を株元から切りとり、球根を洗って1週間ほど日陰で乾かしてから、ピートモスなどに埋めて5℃以上の場所で保管します。または、鉢植えのまま水を切って室内で保管。
②霜よけを設置する
11月下旬になると、関東地方の平野でも霜が降ります。半耐寒性多年草なら、軽い霜が何度か降りても大きな被害はありませんが、強い霜が降りて枯らしてしまう前に霜よけを設置しましょう。耐寒性多年草には必要ありません。
霜よけには光を通す不織布や寒冷紗を用います。草丈のひくいものにはベタがけといって、不織布などを株にふんわりかぶせ、周囲をU字ピンなどで固定。草丈のあるものには支柱を使って、株全体を不織布などで覆います。鉢植えは水やりを考えて鉢と植物を別々に覆うのがおすすめです。数の少ない小さな株には、空気穴をあけたペットボトルでもOK。
