フレイルの引き金にも?!【加齢によるめまい】のリスクとその予防策
家族との会話で聞き返す回数が増えた、最近声が大きくなったと言われる……。それは耳からの注意信号かもしれません。耳の状態が変わると、日々の過ごし方や人づき合いに影響することも。ここでは、めまいについて詳しくご紹介します。
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教えてくれたのは
木村至信さん 馬車道木村耳鼻咽喉科クリニック
きむら・しのぶ●耳鼻咽喉科医。
信州大学病院に勤務後、難聴遺伝子、遺伝子解析研究のスペシャリストとして厚生省(当時)で研究に携わり、米国ネブラスカ州国立リサーチ病院に留学。
大学病院での高度医療、癌センターでのオペ研修など医療のトップレベルの現場で15年以上勤務。
横浜市立大学医学部大学院にて医学博士を取得。
現在、横浜市内のクリニックで地域密着の診療に励んでいる。
守りたい、耳の健康【めまい】
加齢によって、めまいの症状を自覚する人も増加。転倒による骨折や、寝たきりにつながるリスクも高いため、検査をして原因を探る必要があります。
めまいの種類
回転性めまい
非回転性めまい
体と心のさまざまな要因が影響し、骨折や寝たきりの引き金にも
めまいは、体の平衡感覚を維持するシステムに、障がいが起きることで生じる症状だ。
「加齢につれてめまいが増えるのは、体のバランス感覚をつかさどる内耳の前庭神経の機能が弱まる、目の神経の働きが悪くなるなど、さまざまな要因があります」
年齢を重ねて筋力が低下するとめまいによるフラつきで転倒しやすく、骨折やフレイル(加齢で心身が疲れやすく弱った状態)の引き金になることも。
「めまいは血流不全や生活習慣病、寝不足やストレスなどによっても起こります。自己流のケアにより悪化する可能性もあるため、まず耳鼻科で検査を。原因を探ったうえで、脳神経外科や循環器内科などと連携することもあります」
