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高橋惠子さん71歳、住まいも生き方も「変化」を選ぶ理由。9LDKの家から都心マンションへ、そして次の夢

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依田邦代

子どもの独立や退職など、さまざまな変化が起きる人生後半。女優の高橋惠子さんも自宅の住み替えを検討しました。大家族で暮らした郊外の大きな一戸建てから、紆余曲折の末、都心のマンションへ。でも、まだそこが終の住み処とは思っていないとのこと。同じところにとどまるよりも変化を選びたい、という高橋さん。仕事でも喜劇に挑戦するなど、まだまだ新しいことに意欲的です。

▼前編はこちら▼

>>高橋惠子さん・71歳「75歳で新しく生まれ変わる予定」人と比べず、いくつになっても自由に生きる

Profile

高橋惠子

ジャケット 参考商品、パンツ 9万1300円、ブラウス14万5200円、ネックレス(ベルト)参考商品/以上MARINA RINALDI(マックスマーラ ジャパン☎0120-030-535) イヤリング4万2900円、リング(右)31万9000円、リング(左)12万8700円/以上CASUCA☎03-6452-3196

高橋惠子さん 俳優

たかはし・けいこ●1955年、北海道生まれ。70年に最後のニューフェースとして大映に入社。同年、映画『高校生ブルース』で主演デビュー。同年の映画『おさな妻』でゴールデン・アロー賞新人賞受賞。その後、映画、テレビドラマ、舞台とジャンルを問わず活躍。ドラマ「太陽にほえろ!」に女性警官シンコ役でレギュラー出演。2012年、『カミハテ商店』で23年ぶりに映画主演。21年、66歳でミュージカル初主演。11月3日~25日、京都・南座にて爆笑喜劇『三婆』に出演予定。

家族が変われば、住まいも自由に替えていい

以前、高橋さんは9LDKの家に4世代で暮らしていた。

「私たち夫婦と娘夫婦、私の母、孫たち合わせて9人で暮らしていました。犬10匹、猫1匹、亀1匹がいたこともあります。子どもたちを緑の多い環境で育てたいと、1990年に郊外の100坪の土地に建てた家でした」

大家族の暮らしはどのようなものだったのだろう。

「赤ちゃんから高齢者までがひとつ屋根の下に暮らしていて、『生まれてから、こういう過程を経て人は老いていく』という『人の一生』を見るような家族構成でした。人は変化していくもの、ずっと同じではいられないということを自然と実感できましたね」

その後、子どもたちが独立し、母が亡くなり、夫婦二人になった高橋さんは、その家を出て都心のマンションへ引っ越した。部屋の広さは約3分の1になり、いわゆる暮らしのダウンサイジングだった。

「引っ越しを機にだいぶモノを捨てました。洋服や着物、本、仕事の資料が大量にあり、大変でしたが、こういうきっかけがないとなかなかモノは減らせません。使わないのに取ってあった場所ふさぎのモノは思い切って処分。本当はスーツケースひとつでどこへでも行けるような身軽さが理想ですが、さすがにそれは無理なので、今後はできるだけ少ないモノで暮らしたいと思っています」

その後、さらにもう1回、別のマンションに引っ越したのだが、植物好きの高橋さんは、どうしても元の家の庭木への愛着が断ちがたく、一度、出た家にまた戻ることに。

「約30年間、丹精を込めて育てた庭木がたくさんありました。お花の先生をしていた主人の母が、『ここにはしだれ梅がいいよ』と植えてくれたピンクの梅もありました。花が咲くと、とてもいい香りで、特にこの木とは別れがたかったですね」

しかし、その後、また新たな展開が。

「娘の住んでいるマンションの下の部屋が空いたというので、2年前、そこへ移りました。元の家は、貸すことも考えたのですが、結局、更地にして手放しました。断腸の思いでした」

今は娘家族と「スープのさめない距離」に暮らす高橋さん。孫たちもしょっちゅうやってきて一緒に食事をしたり、共に時間を過ごすことが多いそうだ。

「戸数の少ないマンションなので、一軒家に一緒に住んでいたときとほぼ同じ感覚です。自分たちの家にほかの人たちもいる、みたいな……(笑)」

人生の後半、家族の形は変化していく。

「私たちも夫婦ふたりから始まって、子どもが生まれて4人になり、母と同居。その子どもたちが結婚して、孫が生まれ……、と、どんどん変化しました。今は娘家族のそばにいますが、子どもたちも変化し、孫たちもいずれ独立するでしょうから、将来、自分がどこに住むかはわかりません。おひとりさまになる可能性だってあるわけです。植物が好きなのでハーブガーデンを作ったり野菜を育てたりしながら自然の中で暮らすのもいいなとか、ハワイが大好きなのでハワイに住むのもいいな、なんて夢見ています。住まいは大事なものではあるけれど、ずっと同じところに住む必要はないと思うんです」

自分は「ずっとひとつの場所で根をはるタイプではない」と語る高橋さん。

「それよりも、いろんな場所で自由に暮らすほうが性に合っているようです」

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