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「更年期」と「アフター更年期」 今から見直すと10 年後に差がつくポイントとは?高尾美穂先生がアドバイス

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雑誌「健康」編集部

「ちゃんと寝ても、朝スッキリしない」のは、なかなかつらいもの。そこで、忙しい中でもできる、食事と運動の見直し方を産婦人科医の高尾美穂先生に伺いました。習慣になるときちんと成果が表れてくるので、将来の自分のために今日からとり入れてみて。

食べ過ぎは疲れの原因に

ホルモンバランスが揺らぐマチュア世代は、食習慣をととのえるのはもちろん、食べ過ぎないことも大切です。食べ過ぎると、アドレナリン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンのほか、血糖値を下げるインスリンというホルモンが分泌されて、体はどっと疲れます。

理想的な食べ方は「おなかがすいたら食べる」。昼休みの時間が決まっている人も、できるだけタイミングや量を調整しましょう。食べるときは、大豆製品や体にいい油を意識して。

一日のスタートは朝食でスイッチオン

自律神経の働きをととのえるには、朝食をしっかりとって、体を目覚めさせることが大切です。

朝食をとらず、いきなり動き始めると、血圧が上がらず、体に大きな負担がかかるので注意。朝は食欲がないという人は、前日に早く寝られるように、生活サイクルを見直しましょう。

体にいい油を選ぼう

油はホルモンの材料になるため、魚の油やエゴマ油、アマニ油などオメガ3と呼ばれる良質な油をとりましょう。菓子パンなどに使われるトランス脂肪酸は動脈硬化や心臓病、がんのリスクを高めます。「加工油脂」と表示されているものは避けて。

水分はこまめに、アルコールはほどほどに

一日の水分量の目安は「体重(㎏)×約30㎖」。体重が50㎏の人なら1.5ℓになります。

体は一度に吸収できないので、こまめに飲むのがコツ。アルコールの適量は個人差がありますが、女性は男性よりも肝臓に負担がかかりやすいので、調整が必要です。

大豆製品は元気をつくる栄養の宝庫

大豆製品は、たんぱく質やミネラル、ビタミンだけでなく、エストロゲンと似た働きをするエクオールが含まれているため、積極的にとってほしい食材です。自律神経に関係する腸の状態をよくする、納豆やみそなど発酵食品も◎。

サプリメントも上手にとり入れましょう

栄養は食事からとるのが基本ですが、とりにくい場合はサプリメントを活用するのもあり。医薬品として扱われているものを選びましょう。おすすめは「エクオール」「鉄分」「カルシウム」「ビタミンD」です。

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