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宿根草(多年草)おすすめ20選|植えっぱなしで毎年咲く花

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光武俊子

この頃、よく聞く「宿根草多年草)」ってどうしておすすめなの? 植えっぱなしで毎年咲くってホント? そもそも一年草宿根草多年草)の違いはなに?

そんな疑問にまとめてお答えしましょう。一年草宿根草多年草)の違いがわかると、一年中花の絶えない庭づくりができて、ガーデニングの手間もグンと減り、ラクになります。

植えっぱなしで咲く花「宿根草(多年草)」とは

宿根草多年草)とは、一度植えると何年も生きて毎年、開花期に花を咲かせる草花です。例えば春に咲くマーガレット、初夏のアイリス、夏のエキナセア、秋のキク、早春のクリスマスローズ、春~秋に何度も咲くゼラニウムなど。

毎年春にはウメやサクラも咲きますが、これらは花木で、草花より長く生きて、たいがいは草花より年々大きくなるものです。

覚えておきたいポイント
  • 宿根草多年草)と一年草の違い
  • 宿根草多年草)と一年草で花を絶やさない
  • 宿根草多年草の違い

宿根草(多年草)と一年草の違い

毎年花を咲かせる宿根草多年草)に対して、一度花を咲かせてタネをつけると枯れてしまう草花を一年草といいます。例えば秋~春に咲くパンジー&ビオラ、初夏のルピナスやヤグルマギク、夏のアサガオやヒマワリ、初夏~秋に咲くペチュニアやトレニアなど。

一年草多年草より開花期が長いものが多いものの、毎年は咲かないので、ポット苗の価格は多年草よりお手頃です。

宿根草(多年草)と一年草で花を絶やさない

植えておけば毎年咲いてくれる宿根草多年草)に、開花期の長い一年草を組み合わせると、あまり手間をかけずに一年中花の絶えない庭をつくれます。できれば、花のない時期も葉の色形が美しい宿根草多年草)を選んで、空いたスペースに長く咲く一年草を植えてみましょう。

秋~春に咲き続けるビオラに、晩春~秋に咲くペチュニアなどの一年草を組み合わせれば、植えつけは春と秋の1年に2度だけ! 植え替え時期や四季折々に咲き、葉の色形の美しい宿根草多年草)を植えてあると、一年中花が絶えずに魅力的な庭が楽しめます。

宿根草と多年草の違い

宿根草多年草はほぼ同じ意味です。植物学的には多年草と呼び、宿根草は園芸的な呼び方。何年も生きる多年草のなかでも、暑さ寒さの厳しいときは茎葉を枯らして、地下の根だけで生き延び、次の季節に復活するタイプ(非常緑性多年草)を宿根草ということもあります。

だからは地上部が消えても、枯れた(死んだ)と思ってすぐに捨てないで! 鉢植えなら、カラカラにしない程度の水やりを続けましょう。

このタイプにはスイセンやアネモネなどの球根植物、キキョウやギボウシなどの山野草系、シャクヤク、ゲラニウム、ペンステモンなどがあります。

宿根草(多年草)の種類や選び方

宿根草多年草)には、暑さ寒さの厳しい夏や冬に地上部を枯らす非常緑性と、一年中枯れない常緑性の2種類があります。冬はすっきりした庭がお好みなら非常緑性がおすすめ。宿根草多年草)の選び方には、ほかにも開花期や花色、草丈や草姿などを参考にしましょう。

ポイント
  • 何月に咲くか、開花時期で選ぶ
  • 宿根草多年草)の花の色で選ぶ
  • 配置を考えて草丈や草姿で選ぶ
  • 耐寒性(半耐寒性/非耐寒性など)で選ぶ

何月に咲くか、開花時期で選ぶ

一年草はビオラやペチュニアのように、何カ月も咲き続けるものが多くあります。けれども、多年草の多くは開花期が短めです。クリスマスローズは2カ月ほども楽しめますが、それは花弁に見える部分ががく片で、がく片が長く散らないためです。

ただし、アネモネのように次々に咲く花や、エリゲロンのように秋までに何度も繰り返し咲く花もあります。いつ咲く花なのか、繰り返し咲くのかなど、開花時期を確かめて選びたいものです。

宿根草(多年草)の花の色で選ぶ

華やかで園芸品種も豊富な一年草に比べると、宿根草多年草)の花は控えめでナチュラルな雰囲気のものが主流です。春のカラフルなパンジー&ビオラに、その花色の1色をもつ宿根草多年草)を添えると、まとまりがよくすてきなベランダや庭になります。同系色のグループはまとまりがよく、落ち着いた雰囲気です。

一方、黄と紫、赤と緑、青と橙色などの補色(反対色)同士は互いを際立て、ビビットな印象を与えます。

同じ花でも花色と組み合わせによって雰囲気が大きく変わるので、花色選びは楽しみながらも慎重に!

配置を考えて草丈や草姿で選ぶ

花壇やベランダで草花を組み合わせるとき、後方に草丈の高いもの、前方に低いものを配置すると、どの草花もよく見渡せます。草丈20~30㎝、50~60㎝、1mくらいの植物を組み合わせるとバランスがとりやすいものです。

また、すっと上に伸びる草姿、丸くふんわりまとまる草姿、横に這うように伸びる草姿など、異なる草姿の植物を並べると、それぞれの個性が目立ちます。小さなポット苗ではわかりにくいかもしれませんが、育つ姿を想像して苗を選び、配置しましょう。

耐寒性(半耐寒性/非耐寒性など)で選ぶ

耐寒性とは、0℃以下の低温に耐えられる性質のことで、寒(冷)地で越冬できる性質を「耐寒性が強い」といいます。5℃以上の気温がないと耐えられない性質は非耐寒性といい、3℃~5℃の寒さには耐えても0℃以下になると枯れてしまうものは半耐寒性多年草といいます。

宿根草多年草)であっても、その耐寒性とお住まいの地域の最低気温によっては、冬越しできないで枯死することもあるわけです。鉢植えなら屋内に移動させるなどの対策ができますが、宿根草多年草)を庭植えにする場合は、耐寒性も考えて選びましょう。

九州などの暖地では冬越しできる宿根草多年草)でも、北海道では冬越しできないために一年草として扱うこともあり、非耐寒性多年草一年草扱い)などと表記されます。また、近年は耐寒性だけでなく耐暑性にも注意が必要です。

春に咲く代表的な宿根草(多年草)の種類一覧

春には多彩な種類の宿根草多年草)が咲き出します。庭やベランダの主役になるものから、主役を引き立てるわき役やアクセントになるリーフ(葉もの)まで、バリエーションに富む草花の一覧を紹介します。

カテゴリー宿根草多年草開花時期
主役になる宿根草多年草シャクヤク5~6月
オステオスペルマム1~5月
アネモネ2~5月
マーガレット11~5月
ゼラニウム3~12月
引き立て役におすすめの宿根草多年草原種チューリップ3~5月
シラー4~5月
ハナニラ3~4月
オダマキ4~5月
ムスカリ3~4月
カラーリーフにおすすめの宿根草多年草クローバー4~5月
リシマキア4~7月
ヒューケラ5~7月
斑入りアマドコロ4~5月
ラミウム5~6月
グラウンドカバーにおすすめの宿根草多年草アジュガ4~6月
宿根イベリス4~6月
エリゲロン4月~秋
ツルニチニチソウ3~5月
ベロニカ‘オックスフォードブルー’4~5月

主役におすすめの宿根草(多年草)5選

庭やベランダで視線を引きつける主役の花とは、鮮やかな色や個性的なフォルムの花です。草丈が高かったり、花が大きい多年草宿根草)も目立ちますが、おすすめしたいのは実際的なサイズより華やかさや存在感のある花です。

\おすすめ/
  • シャクヤク
  • オステオスペルマム
  • アネモネ
  • マーガレット
  • ゼラニウム(ペラルゴニウム)

シャクヤク

美人を形容して「立てばシャクヤク、座ればボタン」というように、豪華でエレガントな花は春の庭でひと際目立ちます。冬に地上部が枯れますが、春に芽吹いて開花。シンプルな一重咲きから、雄しべ花弁化した金しべ咲きや冠咲きなど、多彩な花形の品種が多数あります。日当たりを好みますが、明るい日陰でも育ちます。

開花時期5~6月
花の色白、クリーム、ピンク、赤、複色

オステオスペルマム

近年、花弁がスプーンのようなユニークな花形や、花色がふえて人気の多年草。開花期も長くて、次々に花が咲き上がります。常緑性ですが、耐寒性はそれほど高くありません。かつて同じ仲間だった一、二年草がディモルフォセカという別属に分類されましたが、見分けるのは難しいので店頭で確認しましょう。

開花時期1~5月
花の色白、ピンク、サーモンピンク、オレンジ、黄、紫、複色

アネモネ

ヨーロッパ南部や地中海沿岸地域原産の球根植物。干からびた小さな球根は急激に水をふくむと腐りやすいため、湿らせた用土植えつけます。近年は11月から開花株も流通。真冬は花を休みますが、早春に再び咲き出します。初夏には地上部が枯れて休眠して、秋に再び芽を出します。ただし、暑さと長雨が重なると夏越しが難しいので、鉢植えで夏は水を切ってもよいでしょう。

開花時期2~5月
花の色白、ピンク、赤、青、紫、複色

マーガレット

カナリア諸島原産のモクシュンギクから多くの園芸品種が誕生しました。黄色の花芯(管状花)に白い花弁(舌状花)というオーソドックスな花より、ピンクや黄色の明るい花色で八重咲きやポンポン咲きなどが人気です。耐寒性は弱いので、12~3月は室内の日当たりで楽しみ、4月に戸外へ出すか、庭植えにしましょう。

開花時期11~5月
花の色白、ピンク、サーモン、クリーム、黄など

ゼラニウム(ペラルゴニウム)

現在はペラルゴニウムという学名ですが、旧分類のゼラニウムという名で今も流通しています。植物の宝庫、南アフリカ原産。多肉質の茎が水分を蓄えて乾燥に強いため、ヨーロッパの窓辺を飾る花として知られます。日当たりのよいところで乾かし気味に育てると、四季咲き性の花がほぼ一年中楽しめます。耐寒性はイマイチです。

開花時期3~12月
花の色白、ピンク、赤、赤紫、オレンジ、複色

引き立て役におすすめの宿根草(多年草)5選

草丈があまり高くなく花色も控えめな草花は、存在感のある主役クラスの花々の引き立て役になります。とくに花がない時期も美しい葉群をもつオダマキのようなタイプは、庭やベランダで長く持ち続ける宿根草多年草)としておすすめです。

\おすすめ/
  • 原種チューリップ
  • シラー(ヒアシンソイデス)
  • ハナニラ(イフェイオン)
  • オダマキ
  • ムスカリ

原種チューリップ

チューリップ・クルシアナ‘ペパーミントスティック’

チューリップ・クルシアナ‘ペパーミントスティック’

チューリップ・クルシアナ‘クリサンサ’

チューリップ・クルシアナ‘クリサンサ’

世界中に5000種を超える園芸品種があるといわれますが、園芸品種球根は2年以上咲くことがあまりありません。けれども原種原種交配種は、園芸品種ほどの華やかさはなくても繰り返し開花。草姿も華奢で、ナチュラルな雰囲気がかわいらしいものです。小さな球根を密植して、主役を引き立てる存在として楽しみましょう。

開花時期3~5月
花の色ピンク、赤、黄、オレンジ、複色

シラー(ヒアシンソイデス)

ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ

ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ

ヒアシンソイデス・ノンスクリプタ

ヒアシンソイデス・ノンスクリプタ

現在の学名はヒアシンソイデスですが、旧名のシラーで流通することが多いです。草丈は低いものの、ベル状の小花を穂(すい)状に咲かせて愛らしい。ヒアシンソイデスにはヒスパニカとノンスクリプタの2種がありますが、店頭に出るのはほとんどヒスパニカ。とても丈夫で、わが家ではほったらかしの鉢植えで10年以上も咲いている球根です。

開花時期4~5月
花の色白、ピンク、青紫

ハナニラ(イフェイオン)

イフェイオン・ユニフローラ

イフェイオン・ユニフローラ

イフェイオン‘ウィズレーブルー’

イフェイオン‘ウィズレーブルー’

ネギ科で和名をハナニラというように、葉などからネギ臭がします。けれども、パッチリ開く5弁の花はチャーミングで、花壇の縁やフェンス際などに群れ咲かせると魅力的です。植えっぱなしで毎年咲いてくれる嬉しい球根植物。近年はピンク色の園芸品種も登場し、春先に開花したポット苗でも流通して、手軽に楽しめます。

開花時期3~4月
花の色白、藤色、ピンク、青、黄

オダマキ

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ

セイヨウオダマキ

セイヨウオダマキ

日本の中部以北などに自生するミヤマオダマキと、北米などに分布するセイヨウオダマキが流通します。ミヤマオダマキはしっとりとした趣で、セイヨウオダマキは花色も豊富で華やかな印象。どちらも冬は地上部が枯れますが、近年は常緑で冬越しすることも。独特の形をした葉は花のない時期も美しいものの、うどんこ病にかかりやすいので風通しよく。

開花時期4~5月
花の色白、ピンク、紫、黄、青、紫、黒、複色

ムスカリ

ムスカリ・アルメニアカム

ムスカリ・アルメニアカム

ムスカリ‘ペパーミント’

ムスカリ‘ペパーミント’

壺形の花をブドウの房のように密に咲かせる球根植物。小さな球根から多数の花茎を次々に立ち上げ、球根の花としては長く楽しめます。草丈10~30㎝でチューリップやスイセン、ビオラやパンジーなどとも好相性。近年は花色がふえ、花形もユニークな園芸品種が登場して注目されています。植えっぱなしでOK!

開花時期3~4月
花の色白、ピンク、青、紫、黄、複色

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カラーリーフにおすすめの宿根草(多年草)5選

宿根草多年草)の花の咲く期間は限られますが、葉っぱは長く楽しめます。また、美しい葉はさまざまな花をより引き立てる存在。近年は花以上に視線を集める魅力的なカラーリーフも人気を集めています。庭をセンスアップする上手なリーフづかいをおすすめします。

\おすすめ/
  • クローバー(トリフォリウム)
  • リシマキア
  • ヒューケラ
  • 斑入りアマドコロ
  • ラミウム

クローバー(トリフォリウム)

日本ではシロツメクサとして親しまれてきましたが、近年は緑葉に白や赤茶など多彩な斑が入る品種が多数登場。学名のトリフォリウムで呼ばれることがふえています。ビオラなどとの寄せ植えや花壇の縁取りなどで、魅力を発揮しています。放っておいても草姿がくずれにくいので、株間に季節の一年草などを植えるだけで絵になります。

開花時期4~5月
葉の色緑、赤茶、黒、ピンクなどの複色

リシマキア

原種が200種もあり、草丈1mになる高性タイプもありますが、今回注目するのはほふく性でグラウンドカバーにも利用できるタイプ。ヌンムラリアは丸みのある小葉を密生させて横に広がります。ライムグリーンやゴールドやブロンズに近い葉色の品種があり、吊り鉢から垂らしたり花壇の縁取りにしたりするのに最適です。蒸れやすいので、混んできたら切り戻しながら育てます。

開花時期4~7月
葉の色ライムグリーン、黄、赤紫、複色

ヒューケラ

リーフプランツ人気の立役者といえる存在で、バリエーションに富んだ葉色の品種があります。花より目立つ大きめの葉が花壇や寄せ植えのアクセントに。日陰でもよく育ち、植えっぱなしで手間なく草姿が整います。少しずつ茎が立ち上がって姿が乱れたら、株元で切り取って茎ざしすれば、比較的簡単に根づきます。

開花時期5~7月
葉の色緑、黄、オレンジ、赤茶、濃紫、複色

斑入りアマドコロ

アマドコロは日本をふくむ東アジアに自生する多年草です。白い縁取りの入る園芸品種は明るい雰囲気で、和洋どちらの庭にも似合い、日陰でも大丈夫。冬は地上部が枯れますが、植えっぱなしで毎年新芽を繰り出します。春につぼ型の小さな白い花を多数吊り下げる姿もかわいいものです。混同されやすいナルコユリは細長い葉の形で区別できます。

開花時期4~5月
葉の色緑に白い縁取り

ラミウム

ホトケノザなどの仲間で、とても丈夫な多年草。カラーリーフとして用いるのはマクラツムやガリオブドロンなどで、多くは這うように横に広がり、グラウンドカバーにも利用できます。夏の強光では葉焼けするため、明るい日陰などが最適。寄せ植えや花壇の縁取りに用いると、明るいアクセントになります。

開花時期5~6月
葉の色緑、黄緑、シルバー斑、複色

グラウンドカバーにおすすめの宿根草(多年草)5選

横に広がる草姿やふんわりまとまる草姿の宿根草多年草)は、地面を覆うグラウンドカバーにおすすめです。グラウンドカバーは雑草を生えにくくするだけでなく、庭全体をよりナチュラルに仕上げます。さらにかわいらしい花も咲いて楽しませてくれておすすめです。

\おすすめ/
  • アジュガ
  • 宿根イベリス
  • エリゲロン
  • ツルニチニチソウ
  • ベロニカ‘オックスフォードブルー

アジュガ

ほふく茎を伸ばして横に広がって伸び、照りのある美しい葉で地面を覆います。日本に自生するジュウニヒトエなどの仲間で、ブロンズやピンクに白の斑入りなど、ユニークな葉色の園芸品種が人気。春には花茎を立ち上げ、青などの花を穂状に咲かせます。強光で葉が焼けることもあるため、明るい日陰などが最適。

開花時期4~6月
葉の色クリーム、ピンク、緑などの複色、ブロンズ

宿根イベリス

かつては一年草のイベリスが主流だったので、多年草には宿根とつけて呼ばれます。常緑性でグラウンドカバーとしてはしっかりしたほふく茎を伸長。石垣の縁取りや寄せ植えによく合います。寒さ暑さに強いものの、多湿には弱くて蒸れて腐るため、水はけのよい用土で、切り戻して風通しよく育てます。

開花時期4~6月
葉の色

エリゲロン

咲き始めはピンクでやがて白に変化するかわいらしい小花を、春から秋まで開花。株は横に広がり、敷石の間などもよく埋めます。ハルジオンなどの仲間で丈夫、育てやすい常緑のグラウンドカバーです。日当たりと水はけのよい場所でしたら、手間なく次々に花を咲かせます。やせ地を好むので肥料の与えすぎに気をつけましょう。

開花時期4月~秋
葉の色

ツルニチニチソウ

ほふく茎を伸ばして横に広がり、節から根を出します。茎を切り戻してわき芽を出し、密生させることでグラウンドカバーに。吊り鉢などから垂らしてもすてきです。緑葉のほかに白や黄の斑入り品種があり、葉が小ぶりのヒメツルニチニチソウもよく利用されます。花も咲きますが、葉の利用・観賞価値が高い多年草です。

開花時期3~5月
葉の色緑、白斑、黄斑

ベロニカ‘オックスフォードブルー

細かな茎葉がクッション状にやわらかく茂って広がり、青い小花をびっしり咲かせるグラウンドカバープランツ。さまざまなタイプがあるベロニカのなかで、人気の高い園芸品種です。暑さ寒さに強く丈夫で、秋には葉が紅葉してそのまま冬を越します。春先に切り戻すときれいな新葉が展開。蒸れやすいので、切り戻しながら育てます。

開花時期4~5月
葉の色緑~赤紫

宿根草(多年草)の植え方・育て方・お手入れ方法

宿根草多年草)を実際に栽培するうえで、植え方・育て方・お手入れ方法のポイントを見ていきましょう。丈夫で育てやすく、植えっぱなしで毎年咲くとはいっても、ちょっとした栽培のコツやお手入れのポイントがわかると、さらによく咲き、何年もきれいに楽しむことができます。

覚えておきたいポイント
  • 宿根草多年草)の植え方
  • 宿根草多年草)の育て方
  • 宿根草多年草)のお手入れ

宿根草(多年草)の植え方

宿根草多年草)は真夏や真冬を避ければ、いつでも植えつけできます。ただ、春に咲く宿根草多年草)は基本的に秋に植えるのがおすすめ。球根植物をふくめて、厳しい寒さが訪れる前に根を張らせて株を充実させます。

鉢や用土は水はけのよいものを用い、大株に育つことを考えて株間はあけ気味に植えつけます。ただし、球根は群植したほうが魅力的なので詰めて植えて大丈夫。球根の倍ほどの深さに植えます。アネモネ以外は、植えつけ後にたっぷり水やりします。庭植えの場合は植え穴のまわりもよく耕して、腐葉土などをすき込んで植えつけましょう。

宿根草(多年草)の育て方

宿根草多年草)は放っておいても丈夫に育つものがほとんどですが、日当たりなどの環境には好みがあります。環境が合わないと生育が悪かったり、花が咲かなかったり、枯れてしまうことも。植えつけ後に調子が悪い場合は好む環境を確認して、間違っていたら気候のよい春秋に植え替えることも必要です。

鉢植えは表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりしてください。鉢土が常に湿ったままだったり、水切れを繰り返したりすると株が傷みます。庭植えでは植えつけ後に植物がシャンとしたら、よほど乾燥が続かないかぎり水やりの必要はありません。

肥料は基本的に必要ありません。鉢植えの場合は、ゆっくり長く効く緩効性肥料などを規定量施します。肥料は与えすぎると軟弱になったり、病虫害を招きやすくなったりする恐れもあります。

宿根草(多年草)のお手入れ

咲き終わった花がらは、一年草のように次々に咲かせなくてよければ、シーズンの終わりまで切り取らなくても大丈夫です。株が乱れて見苦しい場合は、茎葉を切り戻して草姿を整えましょう。

宿根草多年草)は植えっぱなしでよいとはいえ、鉢植えで根詰まりしたり、庭でも株が混み合ったりしてくると、花数が減ったり生育が悪くなったりします。春や秋に株を掘り上げ、根のまわりの土を落として株分けしたり、新しい用土植え替えたり、株をリフレッシュするのもおすすめです。

【Q&A】宿根草(多年草)について多い質問

以下では、宿根草多年草)について多い質問・疑問に回答します。

Q&A
  • ピンクの花を咲かせる宿根草多年草)は?
  • 宿根草多年草)を植える時期はいつ?
  • 暑さ・寒さに強い宿根草多年草)は?

Q. ピンクの花を咲かせる宿根草(多年草)は?

マーガレット

マーガレット

春ならセイヨウオダマキ、オステオスペルマム、クモマグサ、シバザクラ、シャクヤク、ゼラニウム、原種チューチップ、アネモネ、レウィシア、ハナニラ(イフェイオン)、マーガレット、エリゲロン、クローバー(トリフォリウム)、ポテンティラ、アジュガなどがあります。

Q. 宿根草(多年草)を植える時期はいつ?

真夏や真冬をのぞくといつでも大丈夫ですが、できれば秋に植えつけて本格的な寒さの訪れる前にしっかり根を張らせましょう。

宿根草多年草)は、暑さ厳しい真夏や0℃を下回る真冬をのぞけば、いつでも植えられます。それでも、基本的には秋に植えるのがおすすめです。秋植えの球根植物をふくめて、厳しい寒さが訪れる前に根を張らせることで、春に株が充実して花がよく咲きます。病害虫にも強い丈夫な株に育てば、高温多湿を苦手にする宿根草多年草)も無事に夏越しできます。

Q. 暑さ・寒さに強い宿根草(多年草)は?

暑さ寒さに強くて何年も育ち、毎年咲くのが宿根草多年草)です。なかでも、暑さに強く夏に咲く宿根草多年草)は、ルドベキア、宿根フロックス、ベゴニア、ヘリアンサス、宿根フロックス、ガウラ、カンナ、ダリア、ヘメロカリス、ヘレニウムなど。ただし、多湿による蒸れに弱いものもあります。

寒さに強く初冬~早春に咲く宿根草多年草)には、アネモネ、クリスマスローズ、ガーデンシクラメン、スノードロップ、スイセン、ヒマラヤユキノシタなどがあります。

宿根草(多年草)と一年草を組み合わせて一年中花を咲かせよう

植えっぱなしで毎年咲いてくれる宿根草多年草)は開花期が短いものが多いのに対し、一年草は開花期が長いものが多い。なかには半年以上も楽しめる一年草があります。これに季節感を感じさせる宿根草多年草)をアクセントとして組み合わせると、植え替えの手間をかけなくても一年中花の咲く庭やベランダができます。

株分けなどをして宿根草多年草)を大株に育てると、植え替え一年草は少しでも大丈夫。花のない時期もきれいな葉や草姿をたもつ宿根草多年草)を生かすと、ナチュラルで落ち着いた雰囲気が楽しめます。

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グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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緩効性肥料とは、肥料成分がゆっくりと土壌中に溶け出し、長期間にわたって植物に栄養を供給するタイプの肥料です。追肥、元肥のいずれにも使用され、施肥の手間を減らすことができます。

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うどんこ病とは、植物の葉や茎に白い粉状のカビ(菌糸)が付着して広がる病気で、風通しや日当たりの悪い環境で発生しやすいのが特徴です。おもにバラやウリ科の野菜、観葉植物などに多く見られ、光合成が妨げられて生育が悪化することがあります。発症初期に薬剤や重曹スプレーで対処したり、病気の発生した葉を除去したりすることで広がりを防げます。予防には、株間を開けて風通しをよくすることが効果的です。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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根詰まりとは、植物が鉢の中で長く育ちすぎて、根がびっしりと詰まりすぎてしまう状態です。根が行き場をなくして窒息し、水や栄養を吸えなくなります。定期的な植え替えで鉢を一回り大きくするのが対策です。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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一重咲きとは、花びらが1列だけ並んでいるシンプルな形状の花を指します。このタイプの花はナチュラルな雰囲気や素朴な美しさが魅力で、ガーデニング初心者にも人気があります。一重咲きの典型例として、ヒマワリやコスモスなどがあります。この構造は花の中心部が目立ちやすく、虫を引き寄せやすいため、庭の受粉環境を向上させる役割も持っています。

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雄しべとは、花の中で花粉を作り出す雄性生殖器官で、花糸(かし)と葯(やく)からなり、葯の中で花粉が形成されます。授粉により花粉が雌しべに付着して受精が行われるため、花の繁殖に欠かせない器官で、花の形態観察や分類にも重要な部位です。

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葉焼けとは、植物の葉が強い日差しや高温、乾燥によるストレスで変色したり、茶色く枯れたような状態になったりする現象を指します。夏の直射日光やエアコンの風が原因になることが多く、特に真夏のガーデニングでは注意が必要です。葉焼けを防ぐためには、遮光ネットや葉水で葉を守る対策がおすすめです。また、植える場所や時間帯を考慮して、直射日光が当たりすぎない環境を整えましょう。一度葉焼けしてしまった葉は元の緑色には戻らないため、見つけ次第、枯れた葉を取り除くことも忘れずに。

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腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

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株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。

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斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

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山野草とは、山地や野原などの自然環境に自生する草花の総称です。季節の移ろいとともに可憐な花を咲かせるものが多く、例えばフクジュソウ、イワウチワ、ホトトギスなどが知られています。近年では自然の趣きを大切にしたガーデニングスタイルとして、鉢植えや盆栽仕立てで育てる愛好家もふえており、日陰や半日陰などの環境を生かして、庭の一角に山野の風情を取り入れることができます。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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夏越しとは、暑さに弱い植物を夏の高温や強い日差しから守り、元気な状態で夏を乗り切らせる管理のことです。鉢を日陰に移動する、風通しをよくする、水やりを工夫するなどの対策が必要です。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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二年草とは、タネをまいてから花が咲くまでに1年以上かかる植物のことです。1年目は株が生長するのみで花を咲かせず、2年目に花を咲かせてタネを作り、枯れます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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鉢花は、鉢に植えられた花のことで、ガーデニングでは室内外どちらでも楽しめる人気のスタイルです。ベゴニアやシクラメン、ポインセチアなど季節ごとに適した種類が選ばれ、空間を彩ります。移動が容易なので、環境に応じた日光や温度調節が可能で手入れもしやすく、狭いスペースでもガーデニングの趣を存分に楽しめます。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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花芯とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべなどの生殖器官が集まる領域を指す言葉です。特に観賞価値の高い花では、この部分の色彩や形が印象を左右します。ダリアやバラなどでは花芯の詰まり具合や形状が咲き方の美しさに関係し、園芸品種としての魅力にもなります。また、開花後の花芯の変化を観察することで、受粉や花の寿命を見極めることができます。

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花木とは、季節ごとに美しい花を咲かせる木本植物のことで、観賞を目的として庭木や公園などに植栽されます。ウメやサクラ、ツツジ、ツバキなどが代表的で、四季の移ろいを楽しめます。樹形や花色のバリエーションも豊富で、和風・洋風どちらの庭園にも取り入れやすい植物です。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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交配とは、異なる個体間で花粉を授受させ、種子を作らせることを指します。自然界では風や昆虫によって行われることが多く、人為的には望ましい性質を持った植物同士を選び、花粉を人工的に移すことで、新たな品種づくりや改良が行われます。例えば、花色や香りの強いバラや、実の大きなトマトなどは、長年の交配によって生まれたものです。家庭園芸でも、自家採種やオリジナル品種の作出を目指す際に、交配は魅力的な技術の一つです。

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