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【50代のお金の不安】老後資金は貯金だけではダメ!?「つみたてNISA」をプロが解説

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横田頼子

つみたてNISAなら、利息非課税で増やせる!

投資をしたことがない人でも、「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」という名称を聞いたことがある人は多いでしょう。

つみたてNISAは、小額からの長期・積立・分散投資を支援するために、2018年に政府がスタートした制度です。通常、投資で出た利益にかかる約2割の税金が、つみたてNISAではかかりません。最初に投資先と毎月の投資額を決めて積み立てて(買い付けて)いけば、出た利益がまるまる再投資されていき、複利効果が狙えます。

投資先の対象は、長期投資に適した投資信託とETF(上場投資信託)。数千本ある投資信託のなかから、手数料が一定以下など、金融庁の定める基準を満たしたものだけがラインナップされていて、初心者でも選びやすくなっています。

なかでも私のおすすめは、「インデックスファンド」です。
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)等の指数に連動して値動きするように投資されるもので手数料も他の投資信託と比べて割安なものが多いです。

毎月の積立額は1000円程度から始められるので、小額から少しずつトライしましょう。続けるうちに経済の動きや様々なファンドの仕組みなどがわかるようになってきて、「もう少し試したいな」と思ったら、投資先や投資額を増やしていくといいでしょう。

積み立て額は年間40万円が限度ですが、2024年から120万円に増額されます。また、非課税で保有できる期間も今の20年から無期限に延長。資金が必要になるまで時間をかけて非課税で増やし、資金が必要になったらタイミングを見計らって売却できるので安心です。

積み立てたお金はいつでも引き出せますが、長期・積み立て・分散投資で選んだ投資信託を、価格が下がったからといって、あわてて解約するのは禁物。これは世界経済は長い目で見ると成長していくという考えに基づいているので、待っていればいずれは上昇に転じるという理論です。むしろ価格が下がれば「たくさん口数が買えるチャンス」ととらえて、少なくとも5~10年はじっくり運用していきましょう。

仮に、50歳から70歳まで20年間、毎月2万円を3%で運用すると、元本480万円が656万6000円に、5%で運用すると822万1000円に増やせます。

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