石破政権で、家計の負担はどう変わる? 物価高への対処法とは? 井戸美枝さんがアドバイス
政権が変わると、家計の負担はどう変わっていくのでしょう。物価高はこれからも続きますか? ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに、今わたしたちができることを教えていただきます。将来の年金生活も、怖がることなく生きていけるスキルを身につけていきましょう!
▼こちらもどうぞ▼「老後は賃貸のままで大丈夫? 家を購入したほうがよい?」老後の住まいを井戸美枝さんがアドバイス
自民党総裁戦で石破氏が勝った直後、株式市場が急落しましたが、これは一時的なもの。日本経済を強くするメッセージが欲しいところですね。岸田政権の政策を継続させる意思を、当時の林官房長官が発表していました。「貯蓄から投資へ」という流れは変わらないようです。
円安は続きますし、この先、物価が下がることもないと思ってください。政権が変わったからといって、家計の負担が大きく変わるということもないでしょう。
慌てることなく、ニュースに一喜一憂することなく、淡々と。これが自分の家計収支——と思う生活が送れるように、準備することが肝心です。
では、物価高と将来にため息をついている、Yさんの悩みに答えていきましょう。
【物価高にため息のYさんの悩み】
買い物に行くたび、物価が上がっていてため息が出ます。円安や物価高は、これからも続きますか。続くとしたら、どう対処すればいいでしょうか。
【井戸さんのアドバイス】
・インフレ傾向は、これからも続くでしょう。家計を見直すいい機会ととらえて。
・一度見直せばずっと効果が続く、固定費から見直すのがおすすめです。
・ストレスがたまる節約はNG。生活の質を変えずに、効果が出る節約を選びましょう。
・小さなムダも重なれば大きくなる。見逃しは禁物です。
ゲーム感覚で、“ムダ探し”を楽しもう!まずは「固定費」から
確かにこの物価高は、家計にとって大きなダメージ。でも、「高いから仕方ない……」とあきらめてはダメ! こんな時代だからこそ、家計を見直すチャンスととらえて、前向きにやりくりに取り組みましょう。
出費を一つずつ見直して、「こんなところにムダがあった!」と発見するのは、意外に楽しいもの。実は、私は、ひそかな趣味になっています(笑)。
今回は、固定費の見直しポイントから紹介しましょう。
固定費は、一度見直してムダを削ると、翌月からずっとムダが減らせて効果的です。
ただし、水道・光熱費などのこまめな節約は、手間がかかる割に効果が薄く、ストレスになりがち。生活の質を落とすことなくカットできて、効果が高い費目から見直していきましょう。
また、「これくらい……」と思うムダも、重なれば大きなムダになることも多々。月800円のムダも年間では9600円。3つ見直せば約3万円浮いて、ちょっとした旅行に行けますよね。「目指せ3万円カット!」などと目標を決めて、ゲーム感覚で楽しみましょう。