私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

【ガーデニング】バラの冬仕事は1月からの今が本番!元肥を与え、苗を鉢に植えよう

公開日

更新日

吉原美奈子

【ガーデニング】バラの冬仕事は1月からの今が本番!元肥を与え、苗を鉢に植えよう

剣弁高芯咲きの黄バラとユリがシンプルモダンな室内にキリリとした明るさをもたらしています。クリスマスやお正月が終わったら、こんな花たちで日常をスタートするものいいものです。

冬はバラの植え付け、鉢替え、剪定、つるバラの誘引と大きな作業が続きます。寒い中での庭仕事は大変ですが、この時期の作業をしっかり押さえておけば5月の美しいバラ庭はほぼ約束されたのも同然。さあ、暖かく身支度して庭に出て、バラのお手入れをしましょう!

★前回はこちら★

【ガーデニング】まずは鉢バラの手入れを!年末からはバラ仕事が目白押し

庭のバラを切って積み重ねたら、ガーデンローズの詰め合わせのよう。花を生ける前の少しの時間がとても贅沢なひとときに。夢のような情景ですが自宅の庭に5~6種類のバラがあったら、かないます。

バラの株元を整理し、大切な元肥を与える

庭や鉢に、枯れたりしおれたりしたバラをそのまま残している人はいませんか? 見た目が悪いし、運気も下がるそうなので注意して。2月に入るとバラの冬剪定がありますが、それまではハイブリッドティーローズであれば50~60㎝くらいの高さに枝を切り、すっきりさせておくとよいでしょう。これを仮剪定といいます。

株元に雑草や枯れたままの一年草があれば、それもきれいに取り除きます。ラベンダーなどの宿根草は冬を越すので見苦しくないように切って形を整えます。庭が片付いたら、バラに元肥をあげましょう。元肥はバラの基礎体力を作るためのとても大切な肥料です。

バラの元肥には、油かすや骨粉、草木灰、くん炭などの有機質肥料が最適です。化成肥料でもバラは育ちますが、有機質肥料は効果がゆっくりと持続し土壌を豊かにしてくれます。豊かな土にはミミズなどの益虫が集まり、ますます土質が良くなるという好循環が生まれます。バラは何十年も生きる寿命の長い植物なので、長い目で見てお世話してあげたいものですね。

エントランスに30×30㎝ほどの極小地面を残して、赤いバラを1株植えた海外の住宅。これだけでも道行く人の目を引くに十分です。円形の囲いで株元の土を高く盛り上げている点に、バラへの配慮がうかがえます。

バラの元肥の具体的な与え方

冬の元肥は1月~2月上旬に与えますが、有機質肥料は土中で分解されるのに時間がかかるため1月中に与えるのが理想です。順調に育っている成木であれば1株につき、骨粉、油かす、草木灰各250gが適当で、これらをバケツに入れて混ぜます。草木灰が手に入らない場合は硫酸カリ20gでもOK。他に土質改良のために腐葉土をバケツ1杯ほど用意します。

バラの株数が少ない方は、市販のバラ専用肥料を元肥に使ってもよいでしょう。

肥料を与える際は、バラの株元から30㎝ほど離れた所にドーナツ型に深さ20~30㎝の溝を掘ります。ここにバケツに混ぜた肥料と腐葉土の8割ほどを入れて周囲の土とよく混ぜます。別の植物が植えられていてドーナツ型の穴が掘れない場合は、4カ所ほど穴を掘って入れれば大丈夫です。

肥料を埋め終わったら、残りの腐葉土を土の表面に敷いてマルチングをしておくと雨の跳ね返りや雑草を防ぎ、病害虫からバラを守ります。最後に水をバケツ1杯ほど与えて終了です。なるべく暖かい日の昼までに作業を終えたいものです。

‘ダブル デライト’や‘プリンセス ドゥ モナコ’のような花弁に別の色がかかる覆輪のバラは、開花近くに肥料が効きすぎると色が濁ったりしてきれいに咲けません。冬から春の間によい肥料をたっぷり与えておきましょう。

PICK UP 編集部ピックアップ