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【ガーデニング】初心者にもおすすめ 春の山野草10選と育て方【毎年咲く多年草】

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光武俊子

みんな大好きな野の花【スミレ(菫)】

開花期:4~5月
草丈:約10㎝

日本中どこでも草地や道端に咲いているおなじみの花。仲間も多くて黄色の花を咲かせるキスミレもあります。初心者にも育てやすいものですが、寿命は2~3年と短いため、開花期のあとに出る花の咲かない閉鎖花からタネを取り出してまき、次の株を用意しましょう。

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キスミレ

黄色の蜜腺と紫の雄しべが魅力【セツブンソウ(節分草)】

開花期:2~4月
草丈:10~20㎝

関東地方より西の本州に自生する、日本の固有種です。白い花弁

花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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に見える

萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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片をパッチリ開いてのぞく、黄色の蜜腺と紫の雄しべ

雄しべとは、花の中で花粉を作り出す雄性生殖器官で、花糸(かし)と葯(やく)からなり、葯の中で花粉が形成されます。授粉により花粉が雌しべに付着して受精が行われるため、花の繁殖に欠かせない器官で、花の形態観察や分類にも重要な部位です。

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がチャーミング。節分のころに咲き出して晩春には地上部が消えるスプリング・エフェメラルで、夏は明るい日陰の涼しい場所で育てます。

ヨーロッパ原産のセツブンソウ【キバナセツブンソウ】

開花期:2~3月
草丈:5~10㎝

南ヨーロッパのアルプスに分布するセツブンソウの仲間。まだ黒々とした地面近くで咲く黄色の花は小さくても輝くような美しさで、遠くからでも目立ちます。本来は球根

球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

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植物ですが、鉢植えの芽だし苗でも出回ります。夏は鉢ごと乾燥させ、秋に水やりを再開しましょう。

木陰を明るく軽やかに彩る イチリンソウ(一輪草)

開花期:4~5月
草丈:20~30㎝

本州~九州に自生して、人里近い山林などにも群生しています。よく似た花を2輪咲かせるニリンソウともども、初夏には地上の茎葉が枯れて休眠

休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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するスプリング・エフェメラル。ただ、花後に葉がすぐ枯れると翌年の花つきが悪いので、通風のよい明るい日陰に移動して葉を少しでも長く保ちましょう。

春に日差しを浴びて花開く【カタクリ(片栗)】

開花期:4月
草丈:10~20㎝

日本をふくむ北東アジアに分布。人里近い野山から亜高山帯の山地まで、日本各地で自生地が保護されています。ただ、分球しにくい球根

球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

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植物でふやすことは難しいため、おすすめは黄花を咲かせる園芸種の‘パゴタ’。花は日差しがあるときだけ開き、花弁

花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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をそり返します。

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園芸品種‘パゴダ’

素焼き鉢とは、粘土を600~900℃で焼き上げた多孔質の鉢のことです。通気性や排水性が高く、植物の根に優しい環境を提供します。そのため、水分調整が必要な多肉植物やサボテン、観葉植物の栽培に適しています。また、自然な風合いが楽しめるため、ガーデニングや室内インテリアにも人気です。ただし、吸水性が高いため定期的な水やりが欠かせません。長期間使用する場合は、冬の凍結などで割れたり、ヒビが入ることがあります。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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鹿沼土とは、栃木県鹿沼市周辺で産出される火山性の軽石土です。黄褐色で粒状の形をしており、通気性と排水性に優れています。おもに山野草、盆栽、サツキ、ランなどの栽培に使われ、根腐れを防ぐ効果がある一方、保肥力はあまり高くないため、他の用土とのブレンドが一般的です。無菌性が高く、清潔な土壌としてタネまき用にも重宝されることから、園芸初心者にも扱いやすい用土の一つです。

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赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

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葉焼けとは、植物の葉が強い日差しや高温、乾燥によるストレスで変色したり、茶色く枯れたような状態になったりする現象を指します。夏の直射日光やエアコンの風が原因になることが多く、特に真夏のガーデニングでは注意が必要です。葉焼けを防ぐためには、遮光ネットや葉水で葉を守る対策がおすすめです。また、植える場所や時間帯を考慮して、直射日光が当たりすぎない環境を整えましょう。一度葉焼けしてしまった葉は元の緑色には戻らないため、見つけ次第、枯れた葉を取り除くことも忘れずに。

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落葉樹とは、秋から冬にかけて葉を落とす樹木のことです。紅葉や黄葉を楽しめる種類が多く、サクラ、カエデ、イチョウ、カエデ、イチョウなどがその代表例で、ガーデニングにも人気があります。落葉することで冬場の水分消費を抑えるなど、自然界での適応力もポイントです。

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腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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山野草とは、山地や野原などの自然環境に自生する草花の総称です。季節の移ろいとともに可憐な花を咲かせるものが多く、例えばフクジュソウ、イワウチワ、ホトトギスなどが知られています。近年では自然の趣きを大切にしたガーデニングスタイルとして、鉢植えや盆栽仕立てで育てる愛好家もふえており、日陰や半日陰などの環境を生かして、庭の一角に山野の風情を取り入れることができます。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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夏越しとは、暑さに弱い植物を夏の高温や強い日差しから守り、元気な状態で夏を乗り切らせる管理のことです。鉢を日陰に移動する、風通しをよくする、水やりを工夫するなどの対策が必要です。

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培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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