老後資金が少なくても大丈夫!医療費と介護費をしっかり準備する方法
介護費の目安は約580万円
生命保険文化センターの調査によると、介護にかかった費用は平均月8万3000円。加えて、住宅の改修や介護用ベッドの購入費など一時的にかかった費用の合計は、平均74万円です。
一方、介護を行った月数は、平均61.1か月(5年1か月)です。
ここから、介護にかかった費用の合計を割り出すと、「一時的にかかった費用74万円+(月8万3000円×61.1か月)」で、約580万円に。
準備しておきたい介護費の目安は、約580万円といったところでしょう。
2つから、医療費と介護費をあわせて準備しておきたい額は約830万円になります。医療保険や介護保険で備えている人は、その保障を差し引いて準備するといいでしょう。
老後資金の中身は主に4つ
医療費や介護費のほかに、老後に貯蓄から出すお金には、次のようなものがあります。
① 年金だけでは足りない生活費
② 固定資産税や自動車税、旅行費、冠婚葬祭費など、年間にかかる特別支出
③ 家のリフォーム、車の買い替えなど、数年~生涯に1度かかる特別支出
④ 医療費・介護費
言いかえれば、必要な老後資金は、これらを合計した額、ということ。
以下を参考に、自分のケースで計算してみましょう。
(計算例)
① 年金で毎月2万円の赤字が出る場合
2万円×12か月×30年(95歳-65歳)=720万円
② 年間にかかる特別支出
固定資産税10万円、自動車税・自動車保険・車検代など15万円、旅行・レジャー費10万円、冠婚葬祭など急な出費用5万円
合計40万円×30年(95歳-65歳)=1200万円
③ 数年~生涯に1度かかる特別支出
車の買いかえ200万円、家のリフォーム100万円、家電買い替えなど100万円
合計400万円 ※高齢者施設への入居やお墓の準備もあるなら、その費用もここに。
④ 医療費・介護費830万円
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準備しておきたい老後資金3150万円