老後、ひとり暮らしで病気になったら?元気なうちにできる備えを、井戸美枝さんがアドバイス
引き落とし口座を一つにまとめる
高齢になるほど、口座の管理はめんどうになりがち。複数の口座を使っている人は、今から少しずつ数を絞り込んでいきましょう。
特に、光熱費や通信料などの引き落とし口座は、一つにまとめておくのがおすすめ。買い物も、できるだけクレジットカードかデビットカード1枚で支払うようにして、同じ口座から代金が引き落とされるようにしておくといいですね。
さらに、年金などの収入もそこに入金されるように指定しておけば、口座ひとつで家計収支を把握することができます。
現金主義にこだわる人もいますが、高齢になって手元にまとまった現金を置くのはトラブルのもと。おひとりさまが騙されやすい「オレオレ詐欺」も、手元に現金がなければ、銀行に引き出しに行き、行員が気づいて阻止してくれる確率が高くなります。
また、今は多くの病院や調剤薬局でカード払いできるので、急な入院などで支払いが必要になったときも、「お金がない!」とあせらずにすみます。お金の引き出しを頼める家族が近くにいないおひとりさまには、キャッシュレスの方が便利なのです。
キャッシュレスに慣れていない人は、これから少しずつ利用機会を増やしていきましょう。ポイントも貯まって、やりくりの強い味方にもなりますよ。
次回は、イザというときのために知っておきたい、介護保険や自治体のサービスについて紹介します。
プロフィール
井戸美枝
いど・みえ●ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、国民年金基金連合会理事。生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題が専門。「難しいことでもわかりやすく」をモットーに、雑誌や新聞に連載を持つ。近著に『フリーランス大全』(エクスナレッジ)。『親の終活 夫婦の老活 インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)、『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!増補改訂版』(日経BP)など著書多数。
ホームページ:http://mie-ido.com
Twitter:@mieido
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