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【初めてのNISA】リスクが高い投資のタイミングとは?プロが教える60代以降の運用術

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ゆうゆう編集部

投資信託の積み立てならリスクの分散が可能

NISAについておさらいしよう。NISAとは、少額投資を行う個人投資家のためにつくられた制度。通常、投資で得た売却益や運用益などには約20%の税金がかかるが、NISAなら非課税。運用中に出た利益をまるまる再投資に回せて、資産を効率よく増やせるのが魅力だ。

株などに投資する「成長投資枠」、投資信託を積み立てで買う「つみたて投資枠」の2種類があるが、井戸さんのおすすめはつみたて投資枠。

「投資のリスクを軽減するには、投資先を分散させて、一つが下がっても他が上がって損失を埋められるようにするのが鉄則です。その点、投資信託は一つの商品で、世界中の株や債券などに分散投資ができるので初心者に向いています」

NISAの概要

※整理監理銘柄、信託期間20年未満、高レバレッジ型、および毎月分配型の投資信託は除外。

しかも、つみたて投資枠では、毎月決まった額で投資信託を買い付けていくため、単価が上がっているときは少なく、下がっているときは多く買うことができる。

「今年から年間投資枠、生涯投資枠とも拡大され、投資額を増やして大きな利益も狙えるようになりました。投資に回せるお金の中から、リスク許容度を考え、『これくらいなら元本が減っても許せる』と思い切れる額で始めるといいでしょう」

積み立てたお金はいつでも自由に引き出せるが、長くおくほど利益が出やすい。使う時期が来たら必要な額だけ解約、残りは続けて運用し、お金を使いながら増やしていける。

「『失敗して、少しでもお金が減るのは嫌』という人は、スマホ利用などでたまったポイントを投資するポイント運用にトライを。ダメージゼロでつみたて投資の醍醐味が味わえて、増えた分は買い物などに使えます」

こんな方法も!「ポイ活」で運用レッスン

ポイント運用とは、スマホ決済やカード払いなどでためたポイントを投資に回し、利益もポイントで受け取るもの。1~100ポイントから始められ、実際の投資商品の値動きと連動してポイントが増減する。dポイント、auポイント、PayPayポイント、楽天ポイントなどで利用可。

※この記事は「ゆうゆう」2024年8月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/横田頼子

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ゆうゆう2024年8月号

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