記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】初めてのバラ栽培 苗はどこで買う?—初心者のバラ育てQ&A

公開日

更新日

吉原美奈子

Q バラ選びのチェックポイントは何ですか?

A バラを選ぶときは、花の色、形、大きさを確かめて、自分の好みのものを購入すればよいのですが、初心者の場合は病害虫に強い品種を選んで下さい。

バラは木本類といって木の仲間であるため、本来は丈夫な植物で何年も生き続けます。
ただし病害虫に弱いため、放任しておくと絶え間なく被害を受け、きれいに花が咲かないばかりか、株が弱ってしまうことも多々あります。

防除のための消毒が欠かせないというのもバラの一側面ではありますが、近年は手のかからない品種もたくさん生まれています。
ストレスなくバラを育てるためにも『強くて美しい』を選択の基準にしてみましょう。

具体的には品種の特徴の部分に「耐病性がある」と書いてあるものを見つけます。バラの最大の敵は黒星病なので、「黒星病に強い」というのは最も高ポイントです。
さらに住んでいる地域が寒冷地であれば「耐寒性が強い」、暑さが厳しい地域であれば「耐暑性がある」品種をピックアップし、その中から自分の好きな花姿のものを選んで下さい。

【ガーデニング】初めてのバラ栽培 苗はどこで買う?—初心者のバラ育てQ&A(画像6)

世界中の庭で植えられているといっても過言ではないアイスバーグ。米国サウスルイジアナ州の秋の庭でも咲いています。

Q 一季咲きと四季咲き、どちらがいいですか?

A 現在出回っているバラの多くは四季咲き性です。四季咲き種は5~12月初旬まで定期的に4~5回咲くものが多いので少ない株数でも楽しみが続きます。

一季咲きにもすばらしいバラはたくさんありますが、花は基本5月にしか咲きません。初心者の方は何度も楽しめるよう「四季咲き性が強い」と書いてあるバラを選ぶのがよいでしょう。

また、アーチやフェンスに這わせるつるバラは背の低い株バラよりは四季咲き性が劣りますし、一季咲き種も多いのでしっかりチェックしてから求めます。

▼▼あわせて読みたい▼▼

>>【ガーデニング】秋バラの美しい咲かせ方 花を長く楽しむコツは? >>【ガーデニング】10月はバラの季節!お気に入りの秋バラを見つけよう >>【ガーデニング】バラの3大花形「剣弁高芯・カップ・ロゼット」これだけは覚えておきたい!

イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュラルで温かみのある景観が魅力で、アーチや小道、ベンチやパーゴラなどを取り入れた庭づくりが特徴です。

詳細を見る

四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

詳細を見る

一重咲きとは、花びらが1列だけ並んでいるシンプルな形状の花を指します。このタイプの花はナチュラルな雰囲気や素朴な美しさが魅力で、ガーデニング初心者にも人気があります。一重咲きの典型例として、ヒマワリやコスモスなどがあります。この構造は花の中心部が目立ちやすく、虫を引き寄せやすいため、庭の受粉環境を向上させる役割も持っています。

詳細を見る

一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

詳細を見る

寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

詳細を見る

育種とは、人にとって有用な植物を作るために、品種改良を行う技術や作業のことです。病気に強い、収穫量が多い、花色が美しいなど、目的に応じて親となる植物を交配させ、望ましい性質を持つ個体を選び出します。ガーデニングや農業の現場では、新品種の開発に欠かせない重要なものです。

詳細を見る

木本とは、幹が木のように固くなり、毎年生長を続ける植物のことです。

詳細を見る

新苗とは、その年につぎ木やさし木でふやされた若い苗のことを指します。​特にバラ栽培において用いられる用語で、春から初夏にかけて販売されます。

詳細を見る

成木とは、植えつけから数年が経過し、十分に生長して実をつけたり、花を咲かせることができるようになった樹木のことを指します。例えば果樹園で見られるリンゴやモモの木も、成木になれば毎年安定して収穫が期待できます。成木になるまでの管理が重要で、剪定や害虫対策、肥料など細やかなケアが必要です。ガーデニングにおいては、この段階になれば見栄えもよく、大いに楽しむことができます。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

詳細を見る
画面トップへ移動