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お風呂の不慮の事故を防ぐ【省エネリフォーム】とは?自治体の補助制度を活用して家の断熱性を上げる

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横田頼子

寒い時期は、住環境の変化によってヒートショックが起こりやすくなります。家の断熱性が低いと、外の寒さや暑さが室内に侵入しやすく、冷暖房費もかさみがちに。「省エネリフォーム」は、国や自治体のさまざまな補助制度があります。チェックして最大限に活用しましょう!FPの井戸美枝さんがアドバイスします。

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【54歳Kさんの悩み】
家が古く、夏は暑くて冬は寒いので光熱費がかさみます。特に冬は、窓の結露でカーテンや床が濡れてカビも発生。寒くなる前に断熱リフォームをしたいのですが、費用が心配です。

【井戸さんのアドバイス】
・国や自治体の補助制度を使って、リフォーム費用を抑えましょう。
・省エネリフォームは、所得税控除や固定資産税減税も受けられます。
・省エネ機器や家電などの購入にも、補助金が出ます。
・ほかにも補助制度は多数。何か入用になったら、まずは補助制度のチェックを!

断熱性が低い家が起こしやすいトラブルとは?

家の断熱性が低いと、外の暑さや寒さが室内に侵入しやすく、冷暖房費がかさみがちです。

また、冬、窓などに結露が出てカビが発生すると、健康被害の原因につながることも。
さらに、温かい部屋から寒い廊下に出て急激に温度が下がるなど住環境の変化によって、ヒートショックが起こりやすくなります。

特に高齢になると、血圧を正常に保つ機能が衰えやすいので注意が必要。実際、厚生労働省の人口動態統計(令和3年)によると、高齢者の浴槽内での不慮の溺死、および溺水による死者は4750人と、交通事故死のおよそ2倍にものぼります※
※政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」より

省エネリフォームは、国や自治体の補助制度を最大限に活用!

家の断熱性は、窓を二重サッシにしたり、壁に断熱材を入れるなどのリフォームで高めることができます。断熱性を高めるリフォーム(省エネリフォーム)には国や自治体からさまざまな補助金が出ているので、上手に活用しましょう。

国の補助制度

住宅省エネ2024キャンペーン

2050年までに、温室効果ガスの排出量と吸収量を均一化して、温室効果ガスの排出をゼロにする、カーボンニュートラルを目指すための補助制度。断熱性の向上を目的としたリフォームや、高効率給湯器の導入などに補助金が出ます。

リフォームに関連する補助制度は以下のとおりです。

子育てエコホーム
窓ガラスやドアの断熱化、外壁、屋根、天井など断熱改修、エコ住宅設備の設置に補助金が出ます。同時に、バリアフリー改修、ビルトイン食洗器、節水型トイレ、高効率給湯器、宅配ボックスの設置などを行った場合は、それも補助の対象に。
子育て・若者世帯の支援を目的としていますが、それ以外の世帯でも最大30万円の補助金が出ます。

先進的窓リノベ2024事業
断熱を目的として、窓ガラスを複層ガラスに交換したり、内窓や外窓を設置したりすると、最大で200万円の補助金が出ます。窓やドアだけの改修なら、「子育てエコホーム」よりも補助金が多くなる可能性が大きいので、両方を比較しておトクな方を利用するといいでしょう(併用は不可)。

キャンペーン概要|住宅省エネ2024キャンペーン【公式】 (mlit.go.jp)

※子育てエコホームでは、省エネに優れた家の新築にも、補助金が出ます。

工事は、キャンペーン事務局に事業登録をしている施工業者が行うのが条件。登録している施工業者は、「住宅省エネ2024キャンペーン」の公式ホームページで検索できます。

業者を決めたら、補助制度を利用したい由を伝えましょう。申請の手続きをしてもらえます(自分で申請する必要はありません)。
申請は着工時ではなく、完工時なので、今年中に行いたいなら早めに着手しましょう。

キャンペーンは予算に達成次第締め切られますが(遅くとも2024年12月31日まで)、今年まにあわなかった場合でも、2025年も引き続き同様のキャンペーンが行われる可能性が高いので、あきらめずにチェックを。

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