「脳に効くはちみつのとり方は?」朝からさくさく動けるようになる【はちみつ習慣#2】
フランスでは朝、はちみつを摂るのが習慣に
脳に活を入れる「薬として」のつもりでまずはひとさじなめたら、そのあと「朝食の一部として」はちみつを食べる楽しみも多い。
朝、はちみつを摂るのが昔からの習慣だったフランスでは、宿の朝食にはちみつの小びんが、ジャムなどと一緒に、よりどりみどりという感じで何種類も出てくる。
「朝ご飯は常にしっかり食べなくちゃ」と思い込んでいた若い頃には、旅先でベーコンやハム、卵などが盛りだくさんのアメリカやイギリス式のブレックファーストが楽しくてお得に思えたものだが、大人になるにつれ、目覚めのコーヒーや紅茶に少しのパンと天然はちみつだけといった大陸式の習慣にも、なかなか優れた理があるということが、飲み込めてきた。
今朝はどれにしようかな、とためつすがめつ、自家製のヨーグルトにその日かけるはちみつを選ぶのは、起きかけの脳みそにとっては格好のエクササイズだ。
中国には、屋台でおやつに豆腐を売る地方があって、ふわふわとろりのなめらかな豆腐にはちみつをかけて食べるのが人気らしい。家でやってみるとこれは、冷たい豆腐だけでなく、温かくても美味しくて、冷えたヨーグルトが食べにくい寒い季節の朝には、お腹にやさしい選択肢である。
ちょっと黒蜜のような風味がするミネラルたっぷりのそばや栗、甘露蜜(かんろみつ)のはちみつ(honeydew honey *2ハニーデュー・ハニー)などをとろーりまわしかけ、すりごまやきなこ、抹茶を好みでふりかけていただけば、栄養満点の立派な朝食で、しかも胃にやさしい。
※2 小さな昆虫が樹液を吸って露(dew)のように分泌する甘い体液をミツバチが集めたもので、酵素の働きにより抗酸化作用の非常に高い、濃厚な味わいの蜜となる。近年、医療用はちみつとしての効果が注目され研究が進んでいる。ヨーロッパでは昔から人気がある。
★前田京子さんおすすめ はちみつ習慣★
「もうひとさじは朝 寝覚めのひとさじは脳に効く」
夜に加えてもうひとさじを「薬」のつもりで摂るなら、起きて最初のひと口が断然いい。はちみつの糖分は砂糖と違いすでにブドウ糖と果糖に分解ずみなので、寝ぼけた脳に活を入れるエネルギーにすぐ変わる。お茶請けとしてビタミンCたっぷりの緑茶と共に摂るのもおすすめ。
※この記事は『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵 』前田京子著(マガジンハウス刊)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※厚生労働省などの公的機関では、1歳未満の幼児にははちみつを与えないよう推奨されています。
※安全性が高いとされる素材も、すべての人に相性がよいということはありません。「自分との相性」を注意深く確かめながら、自己判断の上で、活用するようにしてください。
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