はちみつで口腔ケア!?歯はつるつる、息はぴかぴか!のオーラルケア【はちみつ習慣#5】
はちみつとはっかの歯みがきで、 歯はつるつる、息はぴかぴか
まずはシンプルに、はちみつだけで歯をみがいてみることにする。
いろいろな種類のはちみつが手元にあるなかで、どのはちみつがいいかと迷ったが、使い勝手をいろいろと考えた末、一年を通して透明のまま、とろーり固まらないアカシア蜜を小さなからしスプーンを使って歯ブラシにのせてみた。
トーストの上で見慣れたものを歯ブラシにのせて口に入れるのは不思議だけど、なんだかちょっぴり楽しいね、と思いつつ歯ブラシを動かす。
あたりまえのことだが、甘くてとっても美味しい。驚いたのは重曹のような研磨剤がないのに、みがいた歯の表面がすぐにつるんつるんになっていく感覚だ。使い心地でまず言うならば、歯みがき剤として全然悪くない!
で、その時以来、はちみつ歯みがきにどっぷりはまり、あれこれといろいろ試してみた。
長ーい話を端折って言うと、はちみつには、確かに口の中のばい菌を退治してくれる強力なパワーがあるようなのだ。
歯みがきで口をすすいだ後、口臭・虫歯予防のダメ押しに、はちみつを追加でなめて、あらためて口中に広げてもいいくらいなのである。あるいは逆に、歯みがき前に口をよくすすいでから、はちみつで歯みがきしたら、もう、うがいしなくてもいいほどだ。もしかすると「甘いものがすべて歯に悪い」というわけではなくて、「歯に悪いのは砂糖」ということだったのかしらん?
とにかく、口の中の善玉菌を助けて、悪玉菌を退治してくれるかどうかが鍵なのだ。緊急時の非常食にはちみつがあったら、食べものとしてだけでなく、オーラルケアにも使えるなんて、すばらしすぎてミツバチにはもう、一生頭が上がらない。
一年を通じて歯をみがくことを考えるとき、結晶にならないタイプのはちみつを選んだのには理由がある。はちみつにはっか油を混ぜ合わせて、「はちみつとはっかの歯みがき」にしたかったからだ。
虫歯菌に対する抗菌力や口臭予防のことだけ考えたら、生のままのはちみつで効能は十分。けれども和種のはっかの精油である「はっか油」を合わせると、はちみつの甘みにはっかの辛みを合わせ、後味をよりさっぱりと清涼にすることができる。メントールとの相乗効果で、抗菌作用もうんと高まる。そして、はちみつとはっか油をまんべんなく混ぜ合わせるには、一年中固まらないはちみつの方が、断然扱いやすいというわけだ。
大さじ2杯のはちみつに、はっか油5、6滴を垂らしてよく混ぜ合わせたらできあがり。密閉容器に保存して、使うときには小さなスプーンでとろりと歯ブラシにのせる。はっか油のおかげで、みがいた後の息のさわやかさは折り紙付きである。
★前田京子さんおすすめ はちみつ習慣★
「速効で粘膜ケア」——歯周病予防・口内衛生に
大さじ2のはちみつにはっか油5、6滴を混ぜる。歯ブラシに少量のせて磨けば歯がつるつるに。歯槽膿漏予防や口腔ケアには、喉用綿棒にとって歯ぐきや口の奥まで直接塗る。
※この記事は『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵 』前田京子著(マガジンハウス刊)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※厚生労働省などの公的機関では、1歳未満の幼児にははちみつを与えないよう推奨されています。
※安全性が高いとされる素材も、すべての人に相性がよいということはありません。「自分との相性」を注意深く確かめながら、自己判断の上で、活用するようにしてください。
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