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過去のスキャンダル、そして病気…【あべ静江さん・73歳】の「プラス思考」3つのヒント

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ゆうゆう編集部

病気知らずだったあべ静江さんが脳梗塞を発症したのは、70歳のとき。3年がたった今「再発に怯えるより、人生を楽しまなきゃ損」と、明るい笑顔を見せる。病気や苦い経験を振り返り、あべさんが伝えたいこととは?【後編】

▼前編はこちら▼

>>【あべ静江さん】70歳で発症した脳梗塞からの復帰「奇跡のプロポーション」も披露

PROFILE
あべ静江さん 歌手

あべ・しずえ●1951年三重県生まれ。
73年「コーヒーショップで」で歌手デビュー。続く「みずいろの手紙」も大ヒットし、74年NHK紅白歌合戦に出場。
女優としても映画や舞台で活躍。
現在は歌手として「夢コンサート」などに出演する他、ラジオのパーソナリティも務める。
(一社)日本歌手協会理事。

人に甘えられない性分…

50年以上に及ぶ芸能生活には苦難もあった。30歳のとき、ギタリストとの交際会見をした直後に、彼の婚約者と名乗る女性が現れ、大騒動になった。

「連日マスコミに追いかけられ、あの頃は苦しかったですね。私が自分の言葉で説明し、それを報道してほしかったけれど、テレビや週刊誌は言葉の一部を切り取って、真実とは違う形で報道されるのがすごくイヤでした」

辛い出来事だったが、「マスコミにどう騒がれようと関係ない、彼と私との問題」と自分を見失うことなく、前を向いた。

こうした心の強さは、両親や祖父の影響が大きいという。

「母方の先祖は伊勢新聞の創始者で、祖父の代まで続きました。ジャーナリストの家系なので、子どもに対しても問題を投げかけ、考えさせるみたいな空気があって。私は自然に自分の意見をもち、自分で選択するクセがついた気がします。私が幼少の頃、父は東海ラジオのバンドマン、母は専属歌手で多忙でしたから、自分のことは自分でしていたし、自立心も早くから芽生えていました。裏を返すと人に甘えられない性分。男性に対しても、相手に寄り添うという発想がないの、だからうまくいかないのね(笑)」

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