過去のスキャンダル、そして病気…【あべ静江さん・73歳】の「プラス思考」3つのヒント
人と会う習慣が命綱に。ひとりでも大丈夫!
ひとり暮らしは心地よく、寂しいと感じることもないという。
「ただ、脳梗塞を患って実感したのが、人と接することの大切さ。あの日、仕事があり、マネージャーがうちに来て異変に気づいてくれたから、今もこうして元気でいられるのです」
結婚していても子どもがいても、最後はひとり暮らしになる女性が少なくない。
「私は商店街で育ったので、いつも同じような時間に店の前を通る人や、店に顔を出しておしゃべりするおばさんたちがいたの。そうすると、『あれ? 今日は○○さんを見ないね』と気づくんです。だから、たとえば毎朝公園で行われるラジオ体操に参加するとか、人と接する習慣をつくるのは大事なんじゃないかしら。そういう場があればおひとりさまでも寂しくないし、何かあったときも気づいてもらえる。心強いと思いますよ」
あべ静江さんの「プラス思考」で生きるヒント
不安も不満も笑っていれば何とかなる
「世の中、腹が立つことも多い。でもマイナス感情にエネルギーを使うより、笑っていたほうが自分が幸せ。深刻に考えるとネガティブになるので、笑えるように発想の転換をします」
一病息災。ケガをした痛みも無駄にしない
「骨折したことで、段差は危ない、こういう経過をたどって治っていく、と身をもって学びました。それは経験値となり、予防や、今後ケガをしたときの対応や心構えに生かせます」
解決しない問題に悩んでも仕方がない
辛いことがあると落ち込んだり悩んだりするもの。「悩んでも解決しないなら、悩む必要はないと私は思います。今、自分はどうしたいのかを考え、前に進むほうが得策」
撮影/中村彰男
取材・文/村瀬素子
※この記事は「ゆうゆう」2025年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
▼あわせて読みたい▼