【ガーデニング】組み合わせが楽しくなる!「一年草と多年草」8選
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光武俊子
一年草と組み合わせると役立つおすすめ「多年草」
多年草とは数年は生きて、毎年花を咲かせる植物です。植えっぱなしで楽しめるために人気があります。夏や冬には地上部の茎葉が枯れて休眠し、翌シーズンに芽を出すタイプと、一年中葉っぱのある常緑タイプに分かれます。夏や冬に地上部が消えても枯れたわけではないので、鉢植えは間隔をあけ気味に水やりしましょう。
美しい色のリーフが一年草を引き立てる【ギボウシ(ホスタ)】
開花期:6~7月
草丈:10~120㎝
日本をはじめとする東アジア原産なので、育てやすい多年草。バラエティーに富む品種があります。初夏に花が咲きますが、周囲の草花を引き立てる美しい葉が魅力です。一年草の花は鮮やかな花色が多いので、ギボウシのようなリーフを組み合わせることでナチュラルな雰囲気にできます。
一年草の植えかえ時に咲いてくれる【ゼラニウム】
開花期:冬以外
草丈:20~80㎝
南アフリカ原産で暑さに強く、多肉質の茎に水分を蓄えるため乾燥にも強い、温暖化に適した多年草です。四季咲き性が強く、真冬以外はよく開花。長く咲く一年草を植え替える晩春や晩秋に、庭やベランダが寂しくなるのを補ってくれます。大きくなって草姿が乱れたら、わき芽のある位置で切り戻しを。
一年草の植栽に立体感を演出する【アガパンサス】
開花期:5~7月
草丈:30~150㎝
鉢植えで育てやすい草丈30㎝ほどのものから、草丈1mを超える大型の品種まであります。どちらかというとコンパクトな草姿が多い一年草に対し、アガパンサスのように草丈の高い多年草は立体感を演出。常緑性のアガパンサスなら、花のないときも線形の葉がアクセントになります。
長い間ふんわりと空間を埋める【ネペタ(キャットミント)】
開花期:5~11月
草丈:20~60㎝
多くの仲間があるネペタ属のなかで、キャットミントと呼ばれるネペタ・ファーセニー。細い茎に薄紫色の小花を穂状につけ、長く咲き続けます。ふんわりと風に揺れるさまが魅力的で、花壇や寄せ植えで一年草の株間を埋めるのに重宝。ネコが好むハーブのキャットニップとは別物です。
使い勝手で比較する「一年草と多年草」
一年草
・タネでふやせるものが多い
・苗の価格が比較的お手ごろ
・花色や花形の多彩な園芸品種がある
・目立つ花をたくさん長期間咲かせるものが多い
・花後に枯れるので後片づけが簡単
多年草
・さし木や株分けでふやせるものが多い
・冬や夏に休眠し(地上部が枯れ)ても、翌シーズンには繰り返し咲く。
・ナチュラルな雰囲気で葉がきれいなものがある
多年草は何年か咲いてくれるので人気がありますが、そのぶん苗のお値段が高かったり、花のない時期も水やりや株分けなどの手間がかかります。とくに大株になる多年草は、限られたスペースで持ち続けるのが大変です。
それでも、ギボウシのように花のない時期も魅力的なリーフプランツや、草丈で立体感を演出するアガパンサスなど、一年草と組み合わせることでお互いの魅力を高める多年草もいろいろあります。
役立つ多年草をいくつか配置して、その間のスペースに一年草を植栽。花壇も寄せ植えでも季節ごとに一年草だけを数株植え替えれば、費用も植え替えの手間もわずかで、ずっときれいな植栽が楽しめます。
一年草と多年草のメリット&デメリットを見極めて、単調にならない植栽プランを考えてみましょう。
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