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【ガーデニング】雑草を取る手間がラクになる!プロが実践するワザを伝授

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光武俊子

グラウンドカバープランツでナチュラルに防草

地表を覆うことによって雑草を防ぐ方法として、グラウンドカバープランツの植栽があります。もちろん芝生の中にも雑草は生えますが、発生率はぐっと抑えられるというもの。常緑性で横に広がり(ほふく性)、できたらかわいい花も楽しめる植物を用いましょう。

例えば、5月にリシマキア・ヌンムラリアを1㎡に3号ポット苗を5~6株植えつけると、秋にはほぼスペースを埋め、翌春には折り重なるように成長して開花します。これがアジュガだと1㎡あたり9~10株と、植物の成長スピードにより広がり方は異なります。

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リシマキア・ヌンムラリア

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アジュガ

一時、旺盛に繁茂することからグラウンドカバーに注目されたヒメイワダレソウは、外来種であるため日本の生態系を脅かすとして「生態系被害防止外来種リスト」に指定されてしまいました。いまは国内で品種改良されてタネをつくらず、芝生の10倍の速さで広がる‘リッピア’が流通しています。

また、芝生の中などに生えて抜きにくい雑草には雑草抜きフォークという専用道具(約1700円)がありますが、食卓で使うフォークでも十分役に立ちます。

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‘リッピア’

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雑草抜きフォーク

土づくりをすると、草がするりと抜ける

踏み固められた通路などの雑草は抜くのが大変ですが、畑の雑草は鎌を使わなくても手で抜けるという経験がありませんか。堆肥腐葉土などがすき込まれた土壌は、通気性や排水性が改良され、微生物がすみついてふかふかの土になります。

ふかふかの土では植物が根を張りやすくてよく育ちますが、手で抜こうとするとすんなり抜きやすいものです。日ごろから花壇の土づくりを心掛けていると、雑草が生えても簡単に抜けます。

敷石の間などで抜きにくい雑草には、こびりついた錆や汚れ(ガムとか)をはがすスクレーパーが便利です。ホームセンターなどで手軽に入手できます。
土づくりから道具まで、今から雑草への備えを万全にして、今夏の草取りはラクラクにいたしましょう!

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スクレーパー

※2024年5月22日に配信した記事を再編集しています。

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グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

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ビオトープとは、生き物たちが自然に近い形で住める環境を再現した空間のことを指します。ガーデニングにおいては、庭や鉢植えで池や水場、草花などを組み合わせ、小さな生態系を作る手法として親しまれています。昆虫や小動物、植物が共存する魅力的な空間を生み出し、生態観察や環境学習の場としても人気があります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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地下茎とは、植物の茎が地中に発達する構造を指します。この茎は地表には見えませんが、栄養を貯蔵・増殖する重要な役割を果たします。ジャガイモやショウガがその具体例で、次世代の芽を形成して繁殖を助けます。ガーデニングでは、地下茎植物の管理や植えつけ方法を知ることが、より健全な生長を促すカギとなります。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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堆肥とは、落ち葉や草、野菜くずなどの植物性廃棄物や動物のふん尿などを発酵・分解させて作られる有機質肥料の一種です。土壌の改良や植物の育成を助ける役割があり、ガーデニングでは土の栄養補給やふかふかな土壌づくりに欠かせません。自家製の堆肥を作ることで廃棄物の再利用が可能になり、環境にも優しい方法として注目されています。発酵の過程で微生物が活躍するため、適度な湿度と空気の供給を保つことが重要です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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