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家電製品ほぼゼロ、ガス契約もしない【60歳女性ひとり暮らし】“お金がなくても幸せ”なライフスタイルとは?

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ゆうゆう編集部

お金で幸せを買う習慣をやめれば貯蓄は不要!?

それから退社までの10年は、お金のことばかり考えていたと稲垣さんは振り返る。

「大学生までは親からお金をもらい、卒業後は会社からお金をもらう。自動的にお金が入ることが当たり前だったので、無収入になることが不安すぎて、貯められるだけ貯めてから辞めようと思ったんです。でも、いくら貯めたって会社員時代と同じ生活はできません。『昔はコレもアレも買えたのに』って不満だらけになることは目に見えています。だったら大事なことは貯金ではなく、お金がなくても幸せになれるライフスタイルをつくることだと気づきました」

ヒントは38歳で赴任した香川県での体験にあった。

「香川で山歩きを始めたのが大きかったですね。お金がほとんどかからないのに楽しいんです。あとは野菜の直売所。新鮮な野菜が並んでいて、それがものすごく安いの。でも季節のものしかないので、寒くなって大根や白菜が並び始めると『大根キター!』ってテンションが上がる(笑)。そうやって、少しずつお金を使って得る以外の喜びを積み重ねていったんです」

そんな稲垣さんに、もう一つ大きな転機が訪れた。2011年の東日本大震災による福島県の原発事故である。

「自分にも何かできることはないかと、節電を始めました。目標は電気代の半減。でも、こまめにコンセントを抜くくらいじゃ大した効果はないんです。それで家電を手放すことに手を染め始めたんです……って、悪事じゃないんですけど(笑)」

▼【後編に続く】▼

>>江戸時代の町人のような暮らしをする【稲垣えみ子さん60歳】「お金って執着しないと不思議と近づいてくる。 今、結構余ってます」

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撮影/柴田和宣(主婦の友社)
取材・文/神 素子

※この記事は「ゆうゆう」2026年1月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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