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その推し活、大丈夫?「つらい推し活」にしないための大切なポイントを禅僧・枡野俊明さんがアドバイス

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ゆうゆう編集部

健全な推し活こそが人生を豊かにしていく

今の社会はSNSの広がりもあり、実際に会ったこともない人を批判したり、攻撃したり、誹謗中傷を繰り返したりする人が少なくありません。その矛先はときに、アイドルやタレント、俳優などに対しても向けられます。ひどい場合には相手をつけ回したり、暴行したりするケースもあります。「推し」を自分だけのものにしたい、思うように動かしたいという我欲が強く働いてしまうからなのでしょう。それは最悪の推し活です。

相談者さんは現在、とても健全に推し活を楽しんでいることと思います。でも「気づいてもらえない」ということで悲しい気持ちが強くなると、マイナスの感情に振り回されてしまう可能性がないとはいえません。そんなときには、少し距離を置くことも大切だと思います。

純粋な推し活は、自分を成長させる活動です。そこには感動があり、誰かを応援することで自分自身も成長します。大好きだと思える人に出会えたこと、感動をもらえること、それだけを純粋に楽しんではいかがでしょうか。

そしてこれを読んでいる人たちにも、ぜひ「推し」を作ってほしいと思います。私たちは誰しも、幼い頃には時間を忘れて何かに夢中になったはずです。大人になるにつれて「やらなくてはいけないこと」が増えると、そちらの優先順位が高くなって、好きなことをする時間を置き去りにしてきたのではないでしょうか。自由な時間が増えた今こそ、再び何かに熱中できるチャンス。それは人生をアクティブにし、老いを遠ざけます。

「推し」は人間でなくてもいいのです。動物でも植物でも鉄道でも、旅行などの体験でもいい。もちろん一つにこだわる必要もありません。夢中になれるものがあればあるほど、人は幸せに生きられるのですから。

アドバイスいただいたのは

枡野俊明さん
曹洞宗徳雄山 建功寺住職
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山 建功寺第18世住職。庭園デザイナー。多摩美術大学名誉教授。「禅の庭」を通して国内外から高く評価され、2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に。『悩みを手放す21の方法』(主婦の友社)など著書多数。

取材・文/神 素子

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※この記事は「ゆうゆう」2026年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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