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「神様は乗り越えられない試練は与えない」【未唯mieさん】が借金を抱えても折れなかった理由と再出発の道のり

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更新日

恩田貴子

神様は乗り越えられない試練は与えない

未唯mieさんがまず始めたのは、学び直しだった。経営の知識や、アーティストとして自分を表現するためのセルフプロデュース術を学びながら、仕事を得るために自ら動いた。借金が発覚してから数年の間は、1日1~2時間の睡眠で駆けずり回っていたのだそう。

「雑誌の編集部を突然訪ねたこともありました。話は聞いてもらえたものの、『あなたのことは存じていますが、うちはあなたの出るような雑誌じゃありません』と取り合ってもらえない。ですがこちらも必死です。『こういう企画をやりたいんです!』と熱弁し続けた結果、OKをいただくことができました。そのときは夢中でしたが、自分にもこんなことができるんだと、我ながらびっくりしましたね」

世間話もできなかった自分が、相手を説得して仕事をつくる。そんな経験を一つずつ重ねるうちに、未唯mieさんの中で「自分の足で歩く」という感覚が育っていく。

「神様は乗り越えられない試練は与えない。そう思うようになりました。何が起こっても、私にはきっとできる、大丈夫だって思っていたから、ここまで頑張ってこられたんだと思います」

そんな強いマインドを持つ未唯mieさんの姿勢は、音楽活動にも表れている。ロック、ジャズ、ソウル、ファンク、アコースティック――。これまで未唯mieさんは、数えきれないほどの音楽に挑戦し、表現を追求してきた。

「チャレンジするのが好きなんです。知らないこととか、やってみたいことがあると、『よっしゃ!』ってエンジンがかかっちゃう(笑)。エネルギーがふつふつと沸いてくるような、そんな感じがいつもしているんです」

9月19日に開催される、デビュー50周年とソロ活動45周年を記念したコンサート「未唯mie DEBUT 50th & SOLO 45th Anniversary Celebration presented by Achievement Corporation」では、そんな未唯mieさんの音楽活動の歩みが、ピンク・レディーとソロの楽曲を交えて披露される。

「今回のコンサートでは、新曲の『Anti Limit』も歌いたいと思っています。この曲はディスコサウンドなのですが、実は『ペッパー警部』など、ピンク・レディーの楽曲の振りつけをしてくださった土居甫(どいはじめ)先生は、『ピンク・レディーをディスコ・クイーンにしてみせる』とおっしゃっていたんです。土居先生は、私たちの楽曲の振りつけにはディスコのステップやノリを取り入れてくださっていたんですが、当時の私には難しくて。一生懸命頑張っても、ぜんぜんできなかったんです。それから50年が経ち、スキルも上がって、土居先生がピンク・レディーに求めていたディスコのノリが、今なら出せるかもしれない。50周年のステージでは、そんな部分も含め、今の私にしかできない表現をお見せできたらと思っています」

プロフィール
未唯mieさん 

みい●1958年生まれ、静岡県出身。中学校の演劇部で知り合った増田惠子さんと、オーディション番組「スター誕生!」に出場。1976年、ピンク・レディーとして、「ペッパー警部」でデビュー。「S.O.S」「カルメン’77」「渚のシンドバッド」など大ヒット曲を連発。社会現象を巻き起こす。81年のソロデビュー後は、舞台やミュージカル、コンサートなど、幅広く活動中。

【Information】

「Anti Limit」

デビュー50周年、ソロ活動45周年を記念した新曲は、ソウル/ディスコクリエイターのT-GROOVEがサウンド・プロデュースを手がけるディスコナンバー。作詞を担当するのは、ピンク・レディーの生き様を深くリスペクトするジェーン・スーさん。未唯mieさんが伝えたかった「あなたの味方!」という思いを、同世代への応援歌として書き上げた一曲。現在、音楽ストリーミングサービスおよび、主要ダウンロードサイトにて配信中。9月16日には、カップリング3曲を追加したCDシングル2200円(税込)がリリースされる。

未唯mie DEBUT 50th & SOLO 45th「Anniversary Celebration」presented by Achievement Corporation

新曲から始まり、ソロ時代、そしてピンク・レディーへ––––。未唯mieさんの50年にわたるアーティスト活動を“逆再生”するようにたどる、一夜限りの特別なコンサート。舞台には、ピンク・レディーのサウンドを支えた井上鑑氏をはじめ、長年の音楽仲間が集結する。50年の歩みを振り返り、次のステップへと歩みを進める、未唯mieさんの“今”を見逃さないで。

2026年9月19日(土)東京国際フォーラム ホールC
指定席1万5000円、U-18シート7000円(すべて税込) ※未就学児入場不可
DISK GARAGE https://info.diskgarage.com/

撮影/園田昭彦 取材・文/恩田貴子

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