創業300年の老舗「吉德」には、ぬいぐるみ70年の物語があった––––始まりは渋谷に現れた女性のひと言
昭和レトロ復刻企画が若い世代には新鮮に映る
流行が移り変わる中で、吉德が選んだのはシンプルな方針だった。「変わらないものを長く売っていく」
自分が愛したぬいぐるみを大切な子どもや孫へ贈る人もいれば、お気に入りの2代目を自分のために購入する人もいる。それができるのも、時代に左右されない、誰が見ても「かわいい」と思えるものを、吉德がつくり続けているからだ。
2010年代後半からのレトロファンシーブームにより、1980~90年代を懐かしむ声が高まったことで、2021年に「レトロぬいぐるみ」復刻企画がスタート。ゆうゆう世代のファンにとっては、「子どもの頃に大切にしていたあの子が帰ってきた!」と話題に。今と当時では色づかいや雰囲気が異なる、レトロなデザインのぬいぐるみが、若い世代にとっては新鮮に映っているようだ。
吉德のぬいぐるみ事業、70年のあゆみ
1956年
創業以来、玩具人形問屋を商いとしていた吉德が、この頃からぬいぐるみを仕入れ始める。
1960年代後半
1979年〜1980年代
小さなサイズだけでなく、大きなサイズのぬいぐるみも人気に。この頃は百貨店のおもちゃ売り場での販売が中心。
1990年代
2007年
2011年
吉德創業300周年。2010年に創設した「うみ・りくのなかまたち」シリーズから、「ヒヨコ」「カピバラ」発売。
2020年代
コロナ禍で遠出しにくくなり、ぬいぐるみとの時間を過ごす人が増え、「ぬい活」が広まる。
2021年
ぬいぐるみ事業開始から65年。「レトロぬいぐるみ」復刻企画が始まる。
2023年
2026年
ぬいぐるみ事業から70年。今秋、記念展示を予定。
▼後編に続く▼
※この記事は「ゆうゆう」2026年夏号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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