週末まとめ勉強は逆効果? 1日5分でも身につく「大人のための勉強法」7つのポイント
大人になってから勉強を始めても、「学生時代とは違う!全然覚えられないし、進まない‼」と感じる人もいるのでは?年齢を重ねることで脳の機能は変わっていくため、「若い頃と同じような勉強法では身につきません」と、脳内科医の加藤俊徳さんは言う。では、どのように勉強をすればいいのか。「大人脳」を上手に働かせるための勉強法を教えていただいた。
お話を伺ったのは
加藤俊徳さん 脳内科医
かとう・としのり●加藤プラチナクリニック院長、株式会社「脳の学校」代表。独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、脳の個性や成長段階、脳番地診断を行い、薬だけに頼らない脳の強化法の処方を行う。脳番地トレーニング、助詞強調音読法の普及にも取り組む。著書に『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』(サンマーク出版)など。
楽しく前向きな気持ちが記憶力アップの原動力に
前回の記事で、脳には役割ごとにさまざまな場所(=脳番地)があり、中でも重要な8つの脳番地をムラなく使うことが、大人が勉強するうえでは大切だとお伝えした。
▼前回の記事を見る▼
脳番地のトップ3は、思考系・理解系・記憶系脳番地だが、他にも記憶力のアップには感情系・伝達系の脳番地の働きが欠かせないという。
「3日前の夕飯を覚えていない人も、1カ月前に行った憧れのレストランのメニューは覚えていたりしますよね。つまり感情が動くと記憶に残りやすいんです。このことを誰かにエピソードとして話すと、さらに強く記憶に刻まれる。感情系と伝達系の脳番地をうまく使うことで記憶力が高まるわけです。
これを勉強法に応用するには、何よりもまずワクワクした気持ちで学びに取り組むこと。好きな分野を選ぶのはもちろん、勉強の時間を楽しく過ごせる工夫もいいでしょう。学んだことを誰かに伝える前提で考えをまとめたり、声に出して説明したりするのもおすすめです」
学びたいという意欲が脳にとって一番のご馳走
同じ情報に何度も触れたり、常に学んでいる状態を保つことも記憶力アップにつながる。何か1つのことを勉強するなら、そのことをずっと頭の片隅に置いておくのが理想的だ。「平日は忙しいから、週末にまとめて勉強しよう」は、大人の学びには適さない。1日5分でも学び続けることが脳の老化を防ぎ、心身の健康寿命を延ばすことにもつながっていく。
「毎日勉強するなら、やはり自分が好きではないことや興味のないことでは続きませんよね。誰かにすすめられた勉強法も長続きしません。何をどう学んでいくかを自分の中から見つけることが大切なんです。目指したいのは『自分にとってナチュラルな学び』。シニアの皆さんには50年以上もの人生経験がありますから、その中に必ず学びの種が隠れていますよ」
加藤さんおすすめ!大人におすすめの勉強法
では、具体的にはどうすればいいのか。日々の学びが身につく7つのコツをご紹介。
①2時間集中するよりも10分の学びを12日間続けよう
脳は連続性のあることに対してよく働く。何かを覚えるときは、覚えたいことと脳の間に親密な状態をつくり、それをキープすることが大切。1週間に2時間だけ勉強に取り組むよりも、数分間だけでも毎日コツコツと続けるほうが、覚えたいことと脳の間の親密な関係を保てるため、効率よく頭に入る。
②アウトプットを意識しながらインプットをする
記憶力がいいというのは、覚えたことを使いたいときに引き出せる能力。それを高めるためには、常にアウトプットを意識した勉強法が効果的だ。テキストに向かう際も「この内容を誰かに教えるとしたら、どんな言葉でどう伝えるか」を考えながら読むだけで、脳番地の連携が強化され、記憶として定着しやすい。
③勉強に「楽しい」感情をプラスすれば記憶力が上がる
大好きなカフェラテを飲みながら勉強する。目標を達成した後のご褒美を決めておく。好みのタイプの先生のオンラインレッスンを受ける。ワクワクしたポジティブな気持ちで学びに取り組むと、脳ではシータ波と呼ばれる脳波が発生し、記憶力がアップする。苦手な勉強ほど好きなものとセットにするのが正解。
