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ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】

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園芸ガイド編集部

ミニ観葉植物の基本の植えかえ方

ミニ観葉植物の、基本の植えかえ方を紹介します。

ポイントは、水やりのときに水があふれたり、はねたりして室内が汚れるのを防ぐためのウォータースペース

ウォータースペースとは、鉢植えなどの容器栽培において、水やりをする際に水があふれないように設ける余白部分のことです。通常、鉢の縁から2〜3cm程度の空間を確保し、土の表面と鉢の縁の間に十分なスペースをつくることで、水がスムーズに吸収されるようになります。

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をつくること。鉢の縁から1㎝以上、下がるように植えつけます。室内で土を扱うときは、新聞紙やブルーシートなどを敷いて作業しましょう。

【材料】
・植物(ガジュマル)
・観葉植物用の用土

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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鉢底石

鉢底石とは、鉢植えの一番下に敷く軽石などの石のことで、水はけをよくするために使います。鉢の中に水がたまりすぎると根腐れの原因になるため、鉢底石で排水性を高めることが重要です。再利用が可能なので、キッチン用の水切りネットなどに入れて使用すると便利です。

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鉢底網

鉢底網は、鉢植えの底に敷いて使う網で、土が鉢の穴から流れ出るのを防ぎます。害虫の侵入を防ぐ効果もあります。鉢底の穴が小さかったり、底が網状になっていたりする鉢の場合には使用する必要はありません。

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マルチング

マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

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用の砂や小石

ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】(画像11)

【1】鉢底穴が隠れるように切った鉢底網を、鉢底穴の上に置きます。

ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】(画像12)

【2】鉢底穴が隠れるまで、鉢底石を入れます。

ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】(画像13)

【3】用土を少し入れます。鉢の1/3くらいの高さが目安。

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【4】苗をポットからそっと取り出して鉢に入れ、根元が鉢の縁から1㎝以上は下になるように、下の土を加減して調整します。

ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】(画像15)

【5】苗の隙間に、根元と水平になるまで用土を入れます。

ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】(画像16)

【6】用土を割り箸などで突いてみて、土がくずれて隙間ができたら、さらに用土を加えます。植物の根元を突かないように注意

ミニ観葉植物の初心者ガイド。鉢の選び方からお手入れまでまるわかり【保存版】(画像17)

【7】最後に、土の表面が隠れるように、砂や小石でマルチングします。

ミニ観葉植物におすすめは5号鉢まで

鉢のサイズは「号」で表されています。植物の大きさに合わせて、鉢のサイズを選びましょう。テーブルに置くようなミニ観葉植物を片手で気軽に移動させるには、5号鉢までに。鉢の厚さや高さによって必要な土の量は変わりますが、ここでは一般的な目安を紹介します。

1号鉢 直径:約3㎝ 必要な土の量:0.02ℓ
2号鉢 直径:約6㎝ 必要な土の量:0.08ℓ
3号鉢 直径:約9㎝ 必要な土の量:0.3ℓ
4号鉢 直径:約12㎝ 必要な土の量:0.6ℓ
5号鉢 直径:約15㎝ 必要な土の量:1ℓ

小さな植物にはピンセットがあると便利

小さな植物は、土をはじめとする園芸資材が少なくてすんだり、移動が簡単だったりと、育てやすい点がいろいろあります。ただ、植えかえの作業が細かいので、植物を支えながら土を鉢に入れる作業などは、意外と大変です。

そこで活躍するのは、小さい道具たち。園芸店でいろいろ売られているので、探しに出かけてみてください。園芸用品以外にも利用できるものがあります。

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100円ショップでも園芸用品がそろい、かわいい園芸雑貨がみつかります。

なかでもそろえておきたいのがピンセット。細くデリケートな根を鉢に押し込んだり、茎を引っ張り出したりするなど、さまざまなシーンで活躍します。また、スプーンやフォークなどのカトラリー類も使用可能です。

こういった小さなグッズたちは便利なだけでなく、空き缶の中に立てておいておけば、インテリアとしても楽しめます。

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PICK UP 編集部ピックアップ

緩効性肥料とは、肥料成分がゆっくりと土壌中に溶け出し、長期間にわたって植物に栄養を供給するタイプの肥料です。追肥、元肥のいずれにも使用され、施肥の手間を減らすことができます。

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根詰まりとは、植物が鉢の中で長く育ちすぎて、根がびっしりと詰まりすぎてしまう状態です。根が行き場をなくして窒息し、水や栄養を吸えなくなります。定期的な植え替えで鉢を一回り大きくするのが対策です。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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葉水とは、霧吹きなどで植物の葉に直接水をかけることをいいます。乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫対策にもなります。特に室内で育てている観葉植物は空気が乾燥しやすいため、葉水で適度な湿度を保つことが大切です。シリンジとも呼ばれます。

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徒長とは、植物の茎や葉が不自然に間延びしてひょろひょろと生長してしまう状態を指します。日照不足、チッ素肥料の与えすぎなどが原因で、弱々しい株になりやすく、病害虫にもかかりやすくなります。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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