【ガーデニング】草と木はどう違う?ラベンダーもマーガレットも実は低木。違いを知って栽培上手になろう
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光武俊子
育ててみると実感できる草本と木本の違い
木と草を区別する形成層によって、木は幹や枝を硬く丈夫にします。また、形成層には維管束という水分や養分の通り道があり、形成層が肥大するにつれ維管束もふえて、高い位置まで水や養分を運べるわけです。木は幹や枝が丈夫で、水分や養分の補給に優れます。
植物を育てていると、水切れに強かったり、茎を折ってもセロテープで補強すれば大丈夫だったり、すぐに脇芽が伸びたり、折れた茎を水に挿すとすぐ根が伸びたりという丈夫なものに出合います。こういう植物を調べると、草ではなくて木であることが多いものです。
例えば、飾っていたバラの切り花から根が出て、それを土に植えたら開花して驚いたなどという話は、バラが低木だからでしょう。マーガレットを花後に深く切り戻しても、すぐに脇芽が伸びて花数がふえるのも低木だからです。
木は性質が草花より強いので、育てるときに安心感があります。草と木の違いなんてどうでもよいと思っていても、こうした違いが頭の隅にあると、植物選びやちょっとした栽培のコツに結びつくのではないでしょうか。
「クサ」と名乗る不敵な木本が多数
ここまで紹介したラベンダーやバラ、マーガレットのほかに、いかにも草花みたいな木本はまだいろいろあります。白い苞が小花のようで美しいユーフォルビア‘ダイアモンド・フロスト’や、暑さに強いけど寒さが苦手で一年草扱いのペンタスなど。どちらも切り戻しに耐えてよく咲きます。
なかには日陰のグラウンドカバーに重宝するフッキソウや、ハツコイソウ(レシュノルティア)のように、「草(ソウ)」と名乗る木本まであって、混乱しますね。
まあ、タケやヤシのように大きくなる植物でも、形成層がないので草本に分類されるものもあって、園芸愛好家にとって分類はつねに頭を悩ますもののようです。
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