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【親が認知症かも!?】ひとりで抱え込まず、まずは「かかりつけ医」に相談を

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ゆうゆう編集部

STEP1 まずは相談

親が認知症かもと気になっても、いきなり親に「病院で検査しよう」とは言いにくいもの。最初のステップとしてすべきことは?

【相談相手は?】
かかりつけ医
地域包括支援センター
家族・きょうだい

親の住む地域で適切なサポートを受けよう

まず頼るべきは、親のかかりつけ医です。高齢であれば、血圧が高いとか足が痛いとか、何かしらの症状があり病院に通っているもの。一度親の受診につき添って医師に挨拶し、自分の連絡先を伝えておきましょう。

親の認知機能に関する相談をしたい場合、事前に希望を伝えておき、診察のあと時間をとってもらうようにします。かかりつけ医が認知機能検査をしてくれる場合もありますが、そうでない場合でも専門病院を紹介してもらえます。

また、親の住む地域の地域包括支援センターを頼ることもできます。ここは高齢者の悩みや困りごとの相談を受けて、専門家につないでくれる場所。家族の相談にも応じてくれます。予約したうえで訪ねましょう。親がどんな病院で受診したらいいか、今後どんなサポートが受けられるかなど、不安や疑問に対応してもらえます。

また、下の図にあるような「認知症初期集中支援チーム」を設けている自治体も多いので、詳しく聞いてみるといいでしょう。ひとりで抱え込まず、自分の家族やきょうだいにも相談して、分担して動くのがおすすめです。(杉山さん)

地域の認知症サポートシステム

厚生労働省は、「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けられるために」、認知症の人やその家族と早い段階から関わる「認知症初期集中支援チーム」を配置。軽度認知症の人や、認知症の診断を受けていない人が主な対象となる。

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これって「年相応もの忘れ?」それとも「認知症?」医師が教える見分け方

※この記事は「ゆうゆう」2024年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

イラスト/上大岡トメ 取材・文/神 素子

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