【たった10秒】筋肉がほぐれる!中村格子さん推奨のストレッチ「ぶらぶら体操」とは?
「健康であることは美しい」をモットーに掲げる中村格子さん。アスリートをはじめ一般患者と向き合った指導・治療経験を踏まえ、自身が健やかな心身のために行うこととは?
第2回は中村格子さんが推奨する「たった10秒でできる」効果的で簡単な体操とストレッチについても伺いました。
▼ご自身の筋肉チェックもできる第1回はコチラ▼
【中村格子さん】転倒を防ぐ2つのポイント・足の筋力ともう1つは?セルフチェックシートも!
PROFILE
中村格子さん
(なかむら・かくこ)
●整形外科医師、医学博士、スポーツドクター、Dr. KAKUKOスポーツクリニック院長、日本体操協会専任メディカルスタッフ(新体操)。メディア出演や多数の著書を通して、取り組みやすいエクササイズを提案している。
たった10秒で体の硬さがとれる「ぶらぶら体操」
「ぶらぶら体操」とはそのネーミングどおり、体をぶらぶらさせるだけ。場所も時間も選ばず、難解さもないのに、コリ固まった筋肉がほぐれるそう。ぜひ取り入れたい理想的な体操です。
上半身全体がほぐれる「上半身ぶらぶら」
肩幅程度に足を開いて立ち、上半身を左右にひねる
足を肩幅程度に開いて体の軸を整えたら、腕、上半身、首を大きく振ってひねり、後ろを向く。
勢いに合わせて左右両方向に動かす。
上半身は脱力し、力が入らないように注意。
「覚えることも少なくかんたんな動きですが、こわばった筋肉がスムーズにほぐれます。ポイントは脱力。なぜなら、筋肉が緊張していると動きにくくなるから。重力を感じて体をだらんとさせて、ぶらぶらと揺らしてみましょう」
体を動かす機会が少ない人ほど、効果を実感しやすいそう。「特に肩甲骨や股関節といった大きな関節のぶらぶら体操は効果が大きいですよ。さまざまなタイミングで取り入れてくださいね」
10秒「上半身をぶらぶら」前後の前屈の様子
体操の前後で比べてみると、体が柔らかく伸びることを実感できるでしょう。固まって動きにくくなっていた筋肉が短時間でほぐれます。
中村さんおすすめのぶらぶら体操の取り入れ方
●気がついたとき
姿勢を変えるタイミングや、次の動作に移る合間などに、リフレッシュも兼ねて行うと続けられるでしょう。気持ちいと感じるくらいの強さが目安です。
●ストレッチ前に
ぶらぶら体操で硬さをほぐすと、体を動かしやすくなります。その状態でストレッチを行うことで、より体が伸びやすく、効果を高められます。
※この記事は「ゆうゆう」2024年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/柴田和宣(主婦の友社) モデル/西 さとみ(ゆうゆうモデル) 取材・文/森山佳織
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