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子育てが終わったあとの【生命保険】はどのくらい必要?死亡保険が必要なケースを検証

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ゆうゆう編集部

お子さんが学業を終え、社会人になると、お子さんを育て上げるために必要だった生命保険は、その役割を終えることになります。一方で、自分や配偶者の老後生活に必要な保障について、再検討すべき時期といえます。そこで今回は、高齢期の生命保険についてファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんにお話を伺いました。

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老後資金に不安があるなら少額でも死亡保険を検討

高齢期の生命保険について今回は、死亡保険、医療保険&がん保険、介護保険に分けて考えていきます。

まずは死亡保険から。子育てが終われば、お子さんの生活費を確保するための死亡保険はいらなくなります。ですが、死亡保険が不要になるかどうかは、老後資金の状況によって異なります。

たとえば、自営業者のように国民年金(老齢基礎年金)だけのご家庭で、貯蓄もあまりないケース。もともと国民年金の受給額が少ないのに加え、ご夫婦のどちらかが亡くなると、ひとり分の年金で暮らすことになります。18歳以下の子どもがいなければ、遺族年金の支給もありません。

月々の生活費で赤字が増えていき、いつかは貯蓄が底を突いてしまう心配がある場合は、多少なりとも死亡保険に入っておいたほうが安心です。自営業者のご家庭だけではなく、老後資金が少ないご家庭にも同じことがいえます。

葬儀保険に加入して葬儀費用を確保する

ただし、老後資金に余裕がないご家庭が、高齢期に入ってから終身保険のように保険料の高い保険に入ることはおすすめできません。そこで、少額短期保険会社が扱う葬儀保険のように、少額の保険金しか受け取れないけれど、お葬式代は確保できるような保険への加入を検討してはいかがでしょうか。

あんしん少額短期保険の「みんなのキズナ保険料一定型葬儀保険」に、60歳女性が月額2000円の保険料を支払ったとすると、222万5220円の死亡保障が得られます。保険金を葬儀社に直接支払ってもらえる特約もあるので、老後資金とは別枠で葬儀費用を確保することも可能です。

高齢期に考えたい保険の例① みんなのキズナ保険料一定型葬儀保険(あんしん少額短期保険)

保障内容

持病があったり、投薬中でも、入院していたり、入院の予定がなければ加入できる葬儀保険。保険金を葬儀社に直接支払ってもらう「保険金直接支払サービス」の特約も無料で付加できる。年齢に応じて保険料が高くなる「保険金固定型」商品もある。

保険料例(60歳女性の場合・いずれも月払い)

月額2000円の場合、60歳女性の死亡保険金は222万5220円。保険料一定型なので、年齢が上がるほど受け取れる保険金額は減っていく。たとえば70歳になると、死亡保険金は128万9760円になる。

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