私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

脚がカサカサでかゆみを我慢できない…つらい【乾皮症】の予防法とは?

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

空気が乾燥する季節。脚のすねがカサカサになり、かかとにはひび割れが……。皮膚のうるおいが失われる乾皮症(かんぴしょう)は、かゆみを我慢できずに強くひっかくと、悪化して乾燥性湿疹になることも。予防がなにより大事です。

▼こちらもおすすめ▼ >>要注意! 良性の【脂漏性角化症】だと思っていたら「悪性腫瘍」なんてことも

皮脂が減少し、水分が失われてカサカサの乾燥状態に

秋から冬へと季節が進むにしたがって、気になるのが肌の乾燥。脚のすねやひざがカサカサしたり白く粉をふいたようになったり……、かかとはカサカサを通り越し、ひび割れができることもある。そして、かゆみを伴うことも多い。

「乾皮症といわれる状態ですね。皮脂欠乏症ともいいます。皮膚の表面は皮脂でおおわれています。皮脂には内側のうるおいを保ち、外からの刺激を守る働き(バリア機能)があります。皮脂が減少するとこのバリア機能が低下し、皮膚のうるおいが失われて乾燥します。これが乾皮症。いわゆる乾燥肌です」と、常喜医院院長の常喜眞理さん。

皮膚のバリア機能が低下するのには、さまざまな原因がある。

「気温や湿度の低下、エアコンや暖房による室内の乾燥、加齢による皮膚の変化、誤った入浴方法などです」

加齢で、皮膚の角質層にあるうるおいを保つ成分(天然保湿因子や細胞間脂質)や皮膚表面の皮脂が減少したり、皮膚のターンオーバー(皮膚の新陳代謝のサイクル)が遅くなったりすることも一因となる。

「複数の原因が重なっているケースが多いですね。カサカサするくらいであれば、保湿剤でセルフケアを。乾皮症で避けたいのは、ひっかくことです。乾燥が進むとかゆみが出ますが、かくとさらにかゆみが増します。傷ができるとさらに刺激を受けやすくなり、悪化して乾燥性湿疹になることがあります。そうなると、治るのに時間がかかります」

強いかゆみはつらく、なかなかがまんできないし、眠っている間にかいてしまうこともある。

「かゆみがひどい、かいて傷ができてしまった、赤みがある、などの場合は早めに皮膚科で受診しましょう。放置すると感染症を起こす場合があります。皮膚科ではステロイド剤で炎症を抑えます。かゆみを抑える薬を服用する場合もあります」

▼こちらもおすすめ▼
>>【要注意!】「右の肋骨下の激痛…」食中毒に似た症状の【急性胆のう炎】とは?

この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ