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物価高の防衛策「節約しているのに、お金が残らない!」その落とし穴とは? 井戸美枝さんのアドバイス

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横田頼子

日用雑貨費

ストックしすぎない

いくら安く買っても、買いすぎると支出は膨らみます。洗剤やペーパー類などのストックは置き場所を決め、「買うのはそこに入る分だけ」とルールを決めましょう。在庫チェックもしやすくなります。

また、「ストック品の封を開けたら、次の1個を買う」と決めておけば、安売りだからと買いだめすることもありません。

洗剤の種類を減らす

洗剤は、洗濯用だけでも、洗濯洗剤、柔軟剤、漂白剤、おしゃれ着用、しみ抜き用……と何種類もの商品が出揃っています。全部を買い揃えていたら、出費は当然アップ。在庫管理や買い足す手間も大変です。

洗濯だけでなく、掃除やキッチンで使う洗剤もいろいろ種類を使っているなら、1種類減らせないか見直してみましょう。自然に出費ダウンにつながります。

私は、家の掃除に使うのは、中性洗剤のマルチクリーナー1本だけ。トイレもお風呂も、壁も窓も床も、キッチンの油汚れも、これ1本です。1本しかないので減ったとき=買い替えときと、在庫管理もとてもシンプル。置き場所もとりません。

あとは、食器用の洗剤を買う程度で、日用雑貨費はかなりダウンサイジングできています。

必需品リストを作る

スマホのメモ機能などを使って日用品の必需品リストを作り、ふだん買っている値段も記録しておきましょう。月に1度、そのリストを見ながら家中の在庫をチェックして、買い足しが必要なものに印をつければ、そのまま買い物メモに使えます。

店で特売があっても「必要ない」と判断でき、ムダ買いが減らせます。

衣服費

ムダな買いすぎをなくす

買いすぎを防ぐために、クローゼットを定期的に整理しましょう。なかの洋服をいったん外に出し、1枚ずつ整理しながら片付けてみてください。買ったのに着ていない服を見つけたら、なぜ着ないのか理由を考えてみましょう。

「サイズがあわない」「着ていく場所がない」「似たような服がある」など、着ない理由をしっかり認識することで、同じ失敗を防げます。

整理したクローゼットの写真を撮る

クローゼットを整理したら、スマホで写真をとっておきましょう。

外出先で「いいな」と思った服があったとき、写真をチェックすれば、似たような服を持ってないか、手持ちの服と組み合わせて着られるかなどが確認できて、衝動買いが防げます。

洋服を買う回数と予算を決める

洋服を買う回数と予算を決めましょう。

「年4回」「夏と冬に1回ずつ」など決めると、買いかえの必要があるもの、買い足したいものなどをよく考えて買うようになり、ムダな買いすぎが減らせます。

町で「いいな」と思う洋服を見つけても、「今は買う時期じゃないから」と思って冷静になれます。

私は買う回数だけでなく、店も決めていて、その店にほしいものがなければ買わないルールにしています。おかげで、妥協して買って後悔することもなくなりました。

つい買いすぎてしまう人は、年間でいくらならかけてもいいか、予算の上限を決めておくといいですね。そのなかで満足できる洋服を買うにはどうすればいいか、「コートとセーターがほしいから、ブーツは来年」「コートにお金をかけたいから、セーターはプチプラで」などと優先順位を決めながら、ゲーム感覚で楽しみながらあれこれ考えてみましょう。

ネットの誘惑に惑わされない!

ネット通販サイトなどで洋服を見ていると、サイトから出たあとも、何度も画面にその洋服が出てくることがよくあります。見なければそのまま忘れてしまう服も、繰り返し出てくると気になって「やっぱりいいかなー」とついポチってしまった、という人もいるでしょう。

洋服に限らず、バッグや化粧品、便利グッズなども、一度探すと何度も広告が出てきます。特に夜、疲れていたり、気持ちが落ち込んでいたりするときは、判断力が低下していると自覚することが大事。「また明日考えよう」と気持ちを切り換えて、パソコンやスマホを消して眠るのが一番です。

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