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物価高の防衛策「節約しているのに、お金が残らない!」その落とし穴とは? 井戸美枝さんのアドバイス

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横田頼子

美容費

美容院を使い分ける

定期的にかかる美容院代ですが、カラーからカットまで全部頼むと1回1万円以上かかります。

私は、カラーは2000円ほどで染めてもらえる専門店を利用。それも、染めるのは根本だけ、全体を染めるのは年に3回ほどにして、少しでも割安に抑えています。

カットも、前髪が伸びてきた程度なら自分で切って美容院には行きません。小さな節約ですが、長年続けると意外に大きな節約になるのでおすすめです。

ふだんは安価な美容室を使い、大きく髪型を変えたいときだけ好きな美容院でと使い分けるのも一つの方法。毛染め専門の美容室は、ブローを自分で行うなど、染めるためだけなので合理的です。

小さなムダも見逃さずに削る

たとえば、コスメなら、「スキンケアは少し高くても好きなブランドを使いたいけど、メイクはプチプラでいい」など、自分がかけたい費用とそうでもない費用にわけてみましょう。

さらに、「口紅にはこだわりたいけど、アイブロウはプチプラでいい」など、削ってもいい部分を細かくわけていくと、全体でコストダウンできます。

私は、スキンケアは保湿だけできればいいので、オールインワンのクリーム1つです。特に肌荒れなどもないので、私には十分。
化粧品や乳液、ボディクリームなどすべてこだわってそろえるより、栄養バランスのとれた食事や睡眠の方が肌にはいいと思っています。

買い替え前にドレッサーまわりをチェック

化粧品などが減ってきて買いかえ時が来たら、店に行く前に、洗面所やドレッサーまわりを整理してみましょう。試供品などがあれば使い切ることで、意外な出費削減になります。

レジャー費

一人遊びを楽しむ

子どもが小さいころは家族中心だったレジャーも、50代になると自分の趣味や楽しみにシフトします。老後を迎える前に、一人で楽しめる時間を持ちましょう。

映画や芝居もいつも友人や夫と行くのではなく、一人で行けば、待ち合わせにお茶を飲んだり、終わったあとに食事するといった出費を減らせます。

旅行も、グループで行くと、ホテルのグレードやオプショナルツアーなどを相手にあわせることになりがち。結果、自分があまり気乗りしないレジャーにも、出費することになります。

一人なら、ホテル代は若干割高でも、相手にあわせる必要がないので、シーズンオフに行くなど自由に時期を選べます。飛行機も格安チケットにしたり、現地の食事なども自分の好きなように調整が可能です。

私は、海外旅行も含め、旅行はたいてい一人です。レストランで食べるのはディナーよりお得なランチ、昼と夜は地元のデリや食材を買ってホテルで食べるスタイルが気楽で割安。

友だちと行くときも、基本は現地集合、現地解散。1日だけ一緒に食事や観光を楽しんで、あとは別行動です。それくらいの方がお互いに疲れなくてすむし、お金もかかりません。

一人遊びは、やろうと思っても急にはできないので、40~50代から少しずつ慣れて楽しめるようにしておきましょう。

自治体の講座を最大限に活用する

新しく何かを始めたいと思ったとき、チェックしたいのが自治体の広報誌。

自治体や自治体、カルチャーセンターなどが主催する講座には、俳句や短歌、コーラスや絵画、英会話、ダンスやストレッチなど、あらゆる種類が揃っています。

なかでも、自治体が主催するものは、ほとんどが無料か実費程度。私も、近所の自治会が主催する手芸教室に通っていますが、数百円の実費負担だけで、皮のキーケースやアクセサリーなどを作って楽しんでいます。

こうした講座は、お試しコースとしてもおすすめです。やってみたいと始めたものの、「思っていたのと違う」と感じることは多いもの。本気で続けたいと思えるものに出会ってから、グッズやウェアを揃えればムダもありません。

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